GP3に参戦する女性ドライバーのタチアナ・カルデロンが、2018年シーズンにアルファロメオ・ザウバーF1のマシンに乗ることが決まった。
カルデロンは、すでに昨年からザウバーの開発ドライバーを務めているものの、当初はその活動内容がシミュレーター作業に限定されていた。
しかしザウバーは6日に、2018年の公式テストドライバーとしてあらためてカルデロンと契約したことを発表した。今回の昇格によって、現在24歳のカルデロンはシミュレーターでのトレーニングを行なったり、レース週末にエンジニアからの指導を受けることになる。
さらにカルデロンは、シーズン中に行われるテストでも最新型以外のマシンを使用し、さらに幅広い役割を果たすことになりそうだ。
「2018年シーズンにアルファロメオ・ザウバーF1でテストドライバーの役割を担うことになり、とてもうれしく思います」とカルデロンは述べた。
「過去1年間、開発ドライバーとして培った経験を活かして、チームとの新たなコラボレーションに臨みます。ともに前進し続けられることを楽しみにしています」
「これまでに、レーシングドライバーとしてのスキルを大きく伸ばし、上達することができました。今年も1年を通して同じように続けていけると確信しています」
カルデロンは、アルファロメオ・ザウバーF1チームと、現在までのキャリアで彼女を支援してきたスポンサーたちに謝辞を述べた。
コロンビア出身のカルデロンは、プロとしてのシングルシーター活動をアメリカのスターマツダ選手権から始め、その後ユーロフォーミュラ・オープン、イギリスF3、FIA F3、GP3に参戦してきた。
2018年シーズンは、イェンツァー・モータースポーツからGP3シリーズへの参戦も続ける。カルデロンは、2月にフランスのポール・リカール・サーキットで行われたGP3第1回合同テストで5番手のタイムを記録している。
「今シーズンを心待ちにしています。GP3とF1の両方で、自分の実力を示せるよう全力を注ぎます」とカルデロン。
ザウバーF1代表のフレデリック・バスールは、「タチアナとのコラボレーションを続けられることを大変うれしく思っている」と述べて、さらに以下のように続けた。
「タチアナはとても熱心に仕事に取り組む人間だ。目標に向けて集中し、貢献する姿には我々のチームも感銘を受けている。彼女にはドライバーとしての力がついてきた。この数年間で、精神的、身体的能力を継続的に向上させてきている」
「アルファロメオ・ザウバーF1チームとしての第1章にタチアナを迎えることを、楽しみにしている」