バルセロナで行われているF1プレシーズンテスト3日目、メルセデスF1チームはバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがレースを想定したロングランを行ない、ふたり合わせて181周を走行した。ボッタスは8位、ハミルトンは9位のタイムで1日を終えている。
午前中、主にミディアムタイヤを装着して走行して1分19秒532のタイムを記録したボッタスは以下のように語った。
「今日はドライバーとして最も多くを学べた1日だったよ。今年に入って初めて、レース距離でのレースシミュレーションを行なった。『これはレースだ』と思いながら走り、マシンとタイヤからすべてを引き出そうとしていたんだ」
「レース距離を走ることで学習の時間が多くとれるし、異なる走行ラインを体験することもできる。かなりの競争力があり、すべてがいい状態にあると感じた。ミディアムタイヤはこのコースの、このコンディションでも挙動が良かった」
「チームも僕も、日々新たなタイヤを理解できるようになっている。けれどもオーストラリアではまた違った状態になるだろうということを、頭に留めておかなければならない」
「明日の午後、まだ半日の走行時間がある。メルボルンの前にマシンに乗るのはこれが最後になるので、この時間を最大限に活用し、できる限りのテストを行なって学んでていかなければならない」
「全体的に見れば、今日はとてもポジティブな1日だった。メルボルンが本当に待ち遠しいよ」
午後に走行を担当したハミルトンもレースシミュレーションとデータ収集を行なっている。彼はセッション終盤にミディアムタイヤで1分19秒296という、ボッタスを上回るタイムを叩き出した。
「今週これまでは、非常に生産的だ」とハミルトンは話し、以下のように続けた。
「必要な作業はすべてこなすことができたし、信頼性もマシンのフィーリングも素晴らしい」
「僕らはバランスに関する作業はしていないけれど、昨年に抱えていた問題点はなくなったようだ。マシンを少し変更すると素晴らしく反応してくれるから、今シーズンへの以降はスムーズに進んでいる」
「路面が再舗装されたため、コースはこれまでとは大きく違う。だからこの経験が、メルボルンでどう生きてくるのかを理解するのは難しい。けれども前向きな方向へと進んでいることは間違いないと感じている」
「チームの皆を本当に誇りに思うよ。とてもよく仕事をしてくれているし、現状の相乗効果も素晴らしいものになっている」
プレシーズンテスト最終日は午前中をハミルトン、午後をボッタスが担当する予定だ。