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有村架純主演で『コーヒーが冷めないうちに』映画化 『アンナチュラル』塚原あゆ子が映画初監督

2018年03月09日 14:22  リアルサウンド

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 脚本家・演出家の川口俊和の同名小説『コーヒーが冷めないうちに』の映画化が決定し、主演の有村架純らキャストが発表された。


参考:【画像】『コーヒーが冷めないうちに』相関図


 原作は、川口自身が主催する劇団で舞台化され、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。2015年に川口が本作で小説家デビューを果たし、2017年に刊行された続刊『この嘘がばれないうちに』を含めたシリーズ累計発行部数は現在84万部を突破し、ベストセラーを記録している。


 ある席に座ると望んだとおりの時間に戻れるという奇妙な都市伝説がある喫茶「フニクリフニクラ」。古き良き昭和の時代から続く喫茶店を舞台に、そこに集う人々が巡り合う奇跡を描く。現在放送中のドラマ『アンナチュラル』のほか、『夜行観覧車』、『リバース』、『重版出来!』(全てTBS系)など多くのヒットドラマの演出を担当してきた塚原あゆ子が本作で映画監督デビューを飾る。


 主演の有村が演じるのは、従兄が経営する喫茶店「フニクリフニクラ」で働く心優しい時田数。発表にあわせて、有村演じる数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」のセット内で撮影された有村の写真が公開された。


 有村の起用理由について、制作陣は「新しいタイプの、そして少々チャレンジな要素を秘めた作品に取り掛かろうとするとき、必ず、有村さんの姿が頭をよぎります。『ビリギャル』の時もそうでした。あの柔らかくも繊細な女優さんから突然放射される熱く心にしっかり突き刺さってくるお芝居の力と彼女にしかない女優力でいろいろな感情を掻き立てワクワクさせてくれるエンタテイメント力には常に魅せられてきました。今作『コーヒーが冷めないうちに』は、涙を誘う感動作であり、ファンタジーでありながらも、リアルな人生と日々の瞬間瞬間の悲劇とコメディが、様々な世代性別の登場人物によって織りなされる、今までの日本映画にはなかったようなお芝居の面白さ満載のエンタテイメント作品にしたいと思いました。その時、同時に、作品の中心にいる時田数役には、有村さんの姿が浮かんでいました。彼女はきっと大人の世代にも若い世代にも、この作品に込められた様々な想いを楽しく増幅して届けてくれると思い、この役をお願いしました」とコメントしている。


 そのほか、数の従兄で喫茶店「フニクリフニクラ」の店主を務める時田流役に深水元基、数に想いを寄せる美術大学生の新谷亮介役に健太郎、三十路前のキャリアウーマン・清川二美子役に波瑠、留学と二美子の狭間で悩むエンジニア・賀田多五郎役に林遣都ら「フニクリフニクラ」常連メンバーが決定。また、昔のなじみから「フニクリフニクラ」に居つき、若年性健忘症を患っている高竹佳代役に薬師丸ひろ子、その夫・房木康徳役に松重豊、実家の旅館経営を継いでいる妹の平井久美役に松本若菜、妹に実家のことを任せきりでいる平井八絵子役に吉田羊、さらに、喫茶店「フニクリフニクラ」に現れる謎の女性役に石田ゆり子が名を連ねた。


■有村架純 コメント
ある喫茶店に勤める、普通にしてどこか孤独な掴みどころのない女性を演じます。自分が淹れるコーヒーで、人を過去に戻すことができる。自分にしかできない自分の仕事を、彼女はどう感じているのか、人々の人生に触れるたび、自問自答しながら彼女の瞳の奥にあるものが見えるように、繊細に紡いでいければいいなと思います。素晴らしい役者の皆さんと影響し合い、素敵な作品となるよう、頑張ります。


■監督:塚原あゆ子コメント
-1杯のコーヒーが冷めるまでの、ほんの短い時間でも、人生は変わる-
恋人、夫婦、姉妹、親子。誰もが共感できる、優しい人間ドラマが詰まった原作です。更に映像ならではのエンタメと個性豊かなキャストの笑いと涙を、丁寧に詰め込 みたいと思います。ぜひ、大切な人と観に来て下さい。


■原作:川口俊和 コメント
22歳から舞台の演出家として活動してきた僕にとって、自分の作品が映画になることは、夢ではありましたが、まさか現実になるとは思いもよりませんでした。この小説を愛してくださった読者の皆様と、本を店頭に並べていただいた全国の書店員の皆様の熱い想いのおかげだと思っています。でも、もしこれが「夢」なのだとしたら、せめて銀幕で流れるエンディングを見届けるまで冷めないでほしいです。


(リアルサウンド編集部)