マシンはフロント周辺にダメージを負ってしまったが、修復にあたって、バンパー部分に17年モデルのものを使用せざるを得なくなってしまった。18年モデルと17年モデルではバンパーとボンネットが合わないそうだが、LEXUS TEAM LeMans WAKO'Sではすでにボンネットをすべて18年モデルにしてしまっていたため、唯一17年モデルのボンネットを持ち込んでいたWedsSport ADVAN LC500のものを、TRD経由で使用することになったのだという。
これでフロントセクションは17年モデルになってしまったが、それでもLEXUS TEAM LeMans WAKO'Sがテスト2日目を走りたかったのには“理由”があった。それは、今季乗り込むローゼンクビストが、富士のTRDテストが降雪に見舞われたためにウエットの走行時間がまだ少なかったこと、そしてスーパーGTでは重要なドライバー交代の練習をしきれていなかったためだ。
幸いウェッズスポーツはLEXUS TEAM LeMans WAKO'Sのスポンサーと競合していなかったりと、チームが関係各所の理解を得ながら、レクサス陣営の“横の繋がり”でこの日の“レアカラー”のWAKO'S 4CR LC500が誕生したというわけだ。実際、9日の午前のハーフウエットのなか、頻繁にピットインし、ドライバー交代の練習を行っていた。チームにとってはあまりありがたくないカラーリングだが、この日の走行が開幕に向けて繋がっていくはずだ。