映画『名前』のポスタービジュアルが公開。あわせて主題歌にDENの“光”が起用されることがわかった。
『月と蟹』で『第144回直木賞』を受賞した道尾秀介(DEN)が映画のために書き下ろした原案をもとにした同作の主人公は、経営していた会社の倒産により茨城で身分を偽りながら暮らしている中村正男と、正男を「お父さん」と呼ぶ女子高生の葉山笑子。笑子のペースに振り回されながら親子のような生活を送っていた正男が、笑子が正男のことを生き別れた父親だと思っていることに気づいて過去のことを考え始め、心を閉ざしていた笑子も演劇部で主役の1人に抜擢され、少しずつ変わっていくというあらすじだ。
正男役に津田寛治、笑子役に駒井蓮がキャスティング。共演者には筒井真理子、松本穂香、勧修寺保都、内田理央、木嶋のりこ、波岡一喜、池田良、川瀬陽太らが名を連ねる。メガホンを取ったのは『ねこにみかん』などの監督を務め、舞台演出家としても活動している戸田彬弘。脚本は守口悠介が手掛けた。公開は6月30日。
ポスタービジュアルには、「行き場のない二人は、家族になった」というキャッチコピーと共に、正面を向く笑子と咥え煙草をして俯く正男の姿が写し出されているほか、2人の周囲には押印された「中村」「葉山」「久保」「鈴木」「石井」「吉川」といった名字が確認できる。
DENは道尾と谷本賢一郎によるユニット。“光”は谷本のアルバム『うたごえをさがして』に収録され、作詞を道尾、作曲を谷本が担当した。
■道尾秀介(DEN)のコメント
DENはデンと読みます。もともと僕が歌手・谷本賢一郎のファンで、ライブに通っているうちに仲良くなり、「いっしょに面白いことやろうよ」ということでユニットを結成しました。主題歌『光』は、僕たちの最初の共作曲です。この曲が出来上がったとき、まだ映画は完成していませんでした。それなのに、試写を観たら、なんとも物語と映像にピッタリで、安堵するやら感動するやら、とにかく忘れがたい瞬間でした。
■谷本賢一郎(DEN)のコメント
道尾さんと出会ってから、僕のライブで一緒に歌ったり演奏したりしてきました。そんな中で生まれた僕たちの最初の共作曲『光』。歌詞と曲もそうですが、僕と道尾さんのシャウトも是非聴いてくださいね。僕は映画の試写に行けなかったので、後日、自宅で映像確認しました。この映画に関われたこと大変うれしく思います。早くスクリーンで観たい!