モンスターエナジーNASCARカップは3月4日に行われた第3戦ラスベガスの決勝レース後の車検で、優勝したケビン・ハービックのフォード・フュージョンに車両規定違反が2箇所見つかったことを発表。チームに罰金などのペナルティが課された。
第3戦ラスベガスでは予選2番手からスタートしたハービックが、決勝レース267周のうち214周に渡ってラップリーダーとなるなどレースを支配。第2戦から2連勝を飾るとともに、下位クラスも含めてNASCAR通算100勝目を挙げた。
しかし、レース後の車検でリヤウインドウガラスの固定が完全ではなかったこと、ロッカーパネルのエクステンションが規定で定められているアルミニウム製ではなかったことが判明。そのためNASCARはハービックと所属するスチュワート・ハースにペナルティを課すことを決定した。
ハービックの勝利は剥奪されなかったものの、ラスベガス戦で手にしたプレーオフ(チャンピオン決定戦)に持ち越せるドライバーポイント7点とプレーオフ出場権を失うことに。ただし、ハービックは第2戦アトランタでも優勝していることから、依然としてプレーオフ出場権は手にしている。
チーム側にはドライバーズポイントとオーナーズポイント20点の没収ペナルティが課されたほか、クルーチーフを務めるロドニー・チルダースに5万ドル(約529万円)の罰金、カーチーフのロバート・スミスに今後2戦の出場停止処分が下されている。
なお、NASCARはクルーチーフではなく、カーチーフを出場停止処分とした理由について、「週末を通して、マシンのセッティングにおいて重要な役割を担うのがカーチーフであるため」としている。
そのほか第3戦後の車検ではジョーイ・ゲイス(シボレー・カマロZL1)のマシンにホイールナット脱落があったとして、チームのクルーチーフに1万ドル(約105万円)の罰金が課されている。