ブガッティ・オートモビリズは、スイスで開催されている第88回ジュネーブ国際モーターショーで、同社のハイパーカー『シロン』のパフォーマンスをさらに高めた『シロン・スポーツ』を発表した。
シロンは2015年まで製造されたヴェイロンの後継車として、2016年のジュネーブ・モーターショーでデビュー。W型16気筒8.0Lクワッドターボエンジンを搭載し、最高出力は1500PS、最高速度は公式には420km/hとされているが、理論上は480km/hを超えることが可能だと言われている。
このシロンのパフォーマンスをさらに高めた『シロン・スポーツ』が登場。新たに『ダイナミック・ハンドリング・パッケージ』を採用し、サスペンションセッティングはより引き締められた。
ダイナミック・トルク・ベクタリング機能が追加され、左右の駆動輪に個別にトルクを配分することが可能となり、タイトコーナーにおける俊敏性が向上しているという。
スタビライザーやインタークーラー・カバー、ワイパーにカーボンファイバーを採用し、ベースとなるシロンから18kgの軽量化に成功した。
新たに装着されるホイールはシロン・スポーツの専用設計。リヤの4本出しエグゾーストは専用デザインとなる。
搭載されるエンジンスペックはベースのシロンと変わらないものの、イタリア・ナルドサーキットにおいて、ラップタイムを5秒短縮するパフォーマンスをみせた。
車両価格は298万ユーロ(約3.9億円)、納車開始は2018年末を予定している。