化粧メーカーのシーボンは女性国際デーにあわせ3月8日、「第1回働く女性に関する意識調査」の結果を発表した。調査は今年2月に実施し、20~60代の有職者女性2254人から回答を得た。
現在の職場環境で女性活躍は実現しているかを聞くと、「実現している」「どちらかと言えば実現している」の合計が38.0%。しかし「どちらとも言えない」が33.2%、「今は実現していない」「どちらかといえば実現していない」の合計が28.9%で大きな差は見られなかった。
女性であることが不利だと感じるかを聞くと「不利だと思う」(15.6%)と「どちらかというと不利だと思う」(29.8%)の合計が45.4%。半数近くが不利に感じているようだ。
男性社員に勝っていると思うのは「コミュ力」が最多
働く上で「女性であることに壁となりうること」を聞くと、1位は「出産・子育てに関すること」(55.6%)。特に30代は68.4%が選択しており、子育て世代がいかに働きづらさに直面しているかがうかがえた。
2位は「生理に伴う不調」(31.6%)で、生理休暇を導入している企業も一部あるが、まだまだ理解されづらく、触れにくい問題だ。
3位以降、「昇進」(28.5%)、「性別による特別扱い」(27.3%)、「セクシャルハラスメント」(26.6%)、「年齢による差別」(26.1%)、「仕事内容」(24.7%)、「給与」(24.3%)、「容姿による差別」(19.7%)と続く。
一方、自身のスキルが男性社員に勝っていると感じるポイントを聞くと、1位は「コミュニケーション能力」(31.9%)。以降、「知識」(21.9%)、「清潔感」(19.5%)、「判断力」(17.7%)、「これまでのキャリア」(15.8%)となっている。
また「特にない」も31.2%だが、「男女というより個人のスキルによる」という意見が多数を占めている。
理想の上司、圧倒的支持を得て「天海祐希」
働く女性が考える理想の上司を聞くと「人望がある」「仕事ができる」「リーダーシップがある」が男女とも理想の条件となった。
また若干、男性上司と女性上司で求めるものが違う。男性上司に求めるものは「仕事ができる」が約7割、「リーダーシップがある」が約6割程度と、スキルを求める傾向にある。一方、女性上司には「人望がある」が約6割、「面倒見がいい」が約5割と人柄を求める傾向になった。
芸能人での理想の上司を聞くと、女性上司は圧倒的支持で天海祐希さんが1位(得票数543票)。2位は真矢みきさん、3位は同率で石田ゆり子さんと久本雅美さんとなった。男性のトップ3は明石家さんまさん、所ジョージさん、タモリさんと続いている。