連日トラブルへの対策に追われているマクラーレンは、7日もまたフェルナンド・アロンソがコース上でマシンをとめ、走行時間を大幅に失った。今のマクラーレンは順調に準備を進めているとはいえない状況だが、アロンソは何の心配もしていないと語っている。
第2回テストの2日目、出だしは好調に周回を重ねていったアロンソだが、11時過ぎにトラブルによりターン7でストップ。チームはオイルリークが起きたと明かしている。リークの場所から、問題の調査と修復に時間がかかることが分かったため、チームはルノーのパワーユニットの交換を決めた。
アロンソはセッション終了の少し前にコースに復帰。10周を走り、この日の走行を終えた。合計57周を走ったアロンソは、ハイパーソフトタイヤで1分19秒856をマーク、14人中6位となった。
マクラーレンには前日もトラブルが起き、ストフェル・バンドーンは3度にわたりマシンをストップ、38周しか走れずに終わった。
「もちろん、今日予定していたプログラムは50周程度でこなせるようなものではなかった」とアロンソ。
「この2日、ストフェルにも僕にもいくつかトラブルが発生したが、それもテストの一部だ。(開幕戦)メルボルンの10周目に同じ問題が起きなければそれでいい」
「こういう状況でも、役立つ情報を集めることができたし、少しずつマシンを向上させることができているので、その点はうれしいよ。午前中でプログラムの重要な部分は終えていた。午後にはロングランをして距離を重ねる予定で、特定の情報を得てファクトリーに伝えなければならないような状況にはなかった」
「今日は走行時間を失ったけれど、それについては心配していない。開幕戦を迎える前にあと1日走れるし、その際にロングランをして、新しいパッケージについて情報を集めるためにいろいろなチェックを行うことができるだろう。でも冬のテストの間に答えを出したかった基本的な問題に関しては、すでに答えを得ている。だから僕にとっては最終日もそれほど重要ではない。明日オーストラリアに行くと言われても、何も問題はないよ」
Formula1.comのインタビューにおいて、走行担当日はあと1日だけだが、開幕戦に臨む準備はできると思うかと聞かれたアロンソは「大丈夫だと思うよ」と答えた。
「新しいマシンでは多かれ少なかれこういうことが起こるのが普通だ。僕は18年間この世界にいるが、冬のテストでは毎年何か発見がある」
「ここには大勢のメディア関係の人たちがいて、赤旗が出るたびに注目される。でもチームとしては、特に問題はないと考えている。マシンに基本的な問題があるわけではないし、これまで起きたトラブルについてもうまく対処している。ただ残念なのは毎日小さな問題が起きてしまうことだ」
「でもそういう小さな問題に今対処することで、ある意味オーストラリアに向けて力をつけることができる。トラブルは2週間後に起きるよりはここで起きてくれた方がいいんだ」