3月14~17日にアメリカ・セブリングで開催される第66回セブリング12時間レースでIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)にデビューするCJウィルソン・レーシングは7日、チーム3人目のドライバーに2014年のGTLMチャンピオン、クノ・ウィットマーを迎えたと発表した。
元メジャーリーガーのクリストファー・ジョン・ウィルソンによって2010年に設立されたチームは、これまでマツダMX-5カップをはじめIMSAコンチネンタルタイヤ・スポーツカー・チャレンジのSTクラス、SGクラスに参戦。
今季はWSCCの開幕戦デイトナ24時間レースには間に合わなかったものの、第2戦セブリングからシリーズの耐久レースカップ“NAECノースアメリカ・エンデュランスカップ”にデビューすることとなった。
すでに『アキュラNSX GT3』でGTDクラスへ参入することに加えてティル・ベクトロスハイマー、マーク・ミラーというふたりのドライバーの起用を発表しているチームは、2月22~23日にかけてセブリングで行われた合同テストで同体制での初走行を終えている。
そんなCJウィルソン・レーシングに加わることとなったウィットマーは2014年、ダッジ・バイパーGTS-Rを駆り、当時のIMSAシリーズ(TUSCチュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ)のGTLMクラスチャンピオンを獲得したほか、昨シーズンはBMWチームRLLのBMW M6 GTLMをドライブして最終戦ロード・アトランタを制すなど、長年にわたってGTカーレースで活躍しているトップドライバーのひとりだ。
「僕は昨シーズン、BMWのワークス・プログラムからGTLMクラスに参戦してプチ・ル・マンでは勝利を飾った。今季についても優れたドライバーを擁し、競争力のあるチームでシリーズに戻ってきたいと考えていたんだ」とウィットマー。
「チームメイトとなるマーク(・ミラー)とティル(・ベクトロスハイマー)のふたり本当に強いラインアップだと思う。彼らはすでにNSX GT3で素晴らしいペースを披露している。ふたりと一緒にいることは僕自身とても楽しいし良い化学変化を起こせると考えている。このような関係はクルマを開発する点においても役立つはずだ」
ウィットマーを加え、より強力なドライバーラインアップとなったCJウィルソン・レーシング。IMSAシリーズ4台目のアキュラNSX GT3は3月17日、伝統のセブリング12時間で初陣を迎える。