新技術を搭載した旗艦サルーン『メルセデス・ベンツS450 ロング』 メルセデス・ベンツのブランドのみならず、世界最高峰のセダンとして認められる『Sクラス』に、バランスに優れコンパクトな“新型直列6気筒エンジン”と新機構“ISG”、“48V(ボルト)電気システム”および“電動スーパーチャージャー”などの新技術を搭載した『S450』が登場。3ボディバリエーションの設定で、3月1日より予約受注が開始されている。
いつの時代も世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデルである『Sクラス』は、この2013年登場の6代目モデルでも時代の最先端を行く「インテリジェントドライブ=知能を備えた革新的テクノロジー」、「究極の快適性」、「徹底した効率向上」をコンセプトに掲げて登場。
2017年には安全性と快適性、効率性を高次元で融合するインテリジェントドライブがさらに大きく進化し、クルマが通信機能を持ち利便性を飛躍的に向上させる『Mercedes me connect(メルセデス・ミー・コネクト)』を初導入するなど、常に技術の先進性をアピールし高級サルーンの世界をリードしてきた。
そのSクラスに今回新たに導入されたパワートレーンは、オルタネーターとスターターの機能も兼ね備えた最高出力16kW、最大トルク250Nmを発生する電気モーターをエンジンとトランスミッションの間に配置。
それを“48V電気システム”により制御し、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行うことで約1kWh容量のリチウムイオンバッテリーに充電し、エンジンの低回転時にはその電力を利用して動力をサポート。高い効率性と力強い加速を実現した。
機構的には、日本のスズキなどでも採用される“マイルドハイブリッド”にも近しいこの新システムだが、48Vにまで高められた電圧によりモーターによる駆動力が高まるほか、60Vを下回る電圧としたことで専用の乗員保護機構が不要となるなど、システム重量増加のネガを払拭。
さらにスターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動が抑えられ、エンジンスタートおよびアイドリングストップからの再スタートの快適性が高級サルーンにふさわしいマナーにまで引き上げられている。
また、ドライバーの走行データやレーダーセンサーからの情報をもとにエンジンが2秒以上停止しないと予測した場合には、あえてエンジンを停止しない機能を採用。始動時に消費される燃料使用を抑えたほか、アイドリング時には電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を毎分520回転という低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に寄与するシステムに仕上げられている。
その新機構“ISG”に組み合わされるエンジンは、こちらも新開発となる待望のストレート6、新型「M256」を搭載。メルセデス・ベンツにとって1997年以来約20年ぶりの直列6気筒となるこのエンジンは、単体で最高出力367PS、最大トルク500Nmを発生。
直列エンジンの採用によりエンジン左右のスペースに補器類を配置することが可能になったことに加え、従来はエンジン回転を動力源としていたエアコン、ウォーターポンプなども電動化されたため、エンジン前部のベルト駆動装置が不要となり、よりコンパクトなエンジンが成立した。
さらにエンジン近接型触媒の採用に加え、排気によるターボチャージャーが効果を出しづらい低回転域で過給を行う“電動スーパーチャージャー”を搭載することにより、ターボラグを解消。"ISG"との相乗効果で全域にわたって俊敏でレスポンシブルなパワートレーンが実現している。
もちろん自動運転レベル2に準拠するあらゆるADAS(先進運転支援機能)も網羅され、ボディバリエーションも標準仕様『S450』と、さらに装備を充実させた『S450 エクスクルーシブ』、そして13センチ全長が長く、後席の空間が広げられた『S450 ロング』の3モデルが用意され、価格は1147万~1473万円となっている。
メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp