デイル・コイン・レーシングは、第102回インディ500でトム・バーンズ・レーシングと共同してコナー・デイリーを起用することを明らかにした。デイリーのマシンはアメリカ空軍がスポンサードする。
2013年にインディ500でデビューし、2016年からはデイル・コイン・レーシングからインディカーフル参戦を果たしたデイリー。デトロイト戦では自己最高位となる2位、ワトキンスグレン戦でも4位を獲得。昨シーズンは、シボレーにスイッチしたAJフォイト・レーシングに移籍するもゲートウェイ・モータースポーツパークでの5位が最高位と苦戦した。
今シーズンはフル参戦のシートを失っていたデイリーだが、古巣のデイル・コインからインディ500参戦のチャンスを得た。彼のマシンはアメリカ空軍がサポート。空軍の有名なアクロバットチーム“サンダーバーズ”と同じカラーリングで戦う。
「インディアナポリス・モータースピードウェイで遊んだアメリカ人のほとんどが僕を知っているよ。世界最大のレースを戦うためにパートナーシップを結ぼうとしたとき、アメリカ空軍を代表する機会を得るのは、リストのトップにソートされるよ。僕のような若いアメリカ人にとっては大きな名誉さ。クルマは信じられなくらいいい見栄えだし、サンダーバーズカラーは印象的だね」とデイリー。
インディカーやフォーミュラ1を戦ったデレック・デイリーの息子であるコナー・デイリー。インディ500には4度参戦するも、いずれも下位で終わっている。
「インディには明らかに多くのことが起きるんだ。どこで走ってもまともな結果を得ることができたが、ここでは本当に厳しいよ。僕たちが何をしなければならないかをわかっているし、それは本当に良いことだと思う」
「僕にとっては、次のレベルに到達して、すでに学んできたことを改善する方法を理解しなければならい。インディを見ていれば、ここで僕に多くのことが降りかかったことがわかるだろうね。2015年はレースが始まる前に、エンジンの故障で燃えてしまった。この場所が僕に借りがあるように感じるよ」
デイル・コイン・レーシングはエースドライバーのセバスチャン・ブルデー、そしてルーキーのピエトロ・フィッティパルディがインディ500に参戦。デイリーのほかにさらに4台目のエントリーもまもなく発表するようだ。
「コナーは我々にとって素晴らしい仕事をしてくれた。今年もIMSで続けてくれることを願っているよ。トム・バーンズ・レーシングと一緒に仕事をするのも楽しみにしているし、アメリカ空軍を代表するパートナーになることを光栄に思っている」とオーナーのデイル・コインは語っている。
ちなみにデイリーはアメリカ空軍とのパートナーシップに対して、もうひとつ望んでいることがある。それはサンダーバーズの戦闘機に乗ることだ。
「昨晩、彼らに尋ねたんだよ。僕が参加できる飛行機はありますか?ってね。すべきリクエストだと思っているし、ぜひやりたいね」