F1は第2回目となるプレシーズンテストをスタート、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、先週に引き続きこの日もトラブルに直面したものの、マシンは昨年より速くなっているとポジティブな感想を語った。
バルセロナのカタルニア・サーキットでのテストで、フェルスタッペンは先週、燃料漏れ、ギヤボックスの不具合といった問題に見舞われた。6日午前中は着実に周回を重ねたが、16時半ごろ、RB14はターン1で停止し、赤旗の原因となってしまった。マシンはピットに運ばれた後、バッテリーが交換された。
フェルスタッペンによると、停止の理由は小さな問題によるもので、すぐに解決されたという。彼はテスト終了の15分前にはコースに戻ることができた。
「いい1日だった」とフェルスタッペンは、チェッカーフラッグが振られ、その日のテストが終了した後で語った。
「バッテリーに小さな問題が起きたから、交換しなければならなかった。それにはいつも時間を取られてしまうものだけど、その後はまた完全に良い状態に戻ったよ」
「最も重要なことは、マシンの挙動を見るために多くの周回を重ねることだ。そこに集中していた」
レッドブルのヘッド・オブ・レースエンジニアリングを務めるギヨーム・ロケリンは、故障の背景にある理由をもう少し詳しく述べた。
「我々はある種のシェイクダウンテストを行うことにした。その結果として電気系統に小さな問題が起きたのだ」とロケリンは説明した。
「バッテリーを交換しなければならず1時間をロスしてしまったが、それは想定されていたリスクであり、結果として学ぶことができた」
中断はあったものの、火曜日にフェルスタッペンは130周を走行し、ミディアムタイヤで1分20秒649のタイムを出して、全体の3位で1日を終えた。
この周回数を超えた唯一のドライバーは、171周を走行したフェラーリのセバスチャン・ベッテルだけだが、チーム単位で見るとメルセデスはバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンのふたり合わせて177周を走り切っている。
フェルスタッペンは、現時点で自分を他のどのライバルたちとも比べてはおらず、そうする代わりに自分自身の進歩に焦点を置いているという。
「僕たちは多くの周回をこなした。マシンに乗って走行距離を重ねることはとても重要なことなんだ」とフェルスタッペン。
「すべて順調だ(と感じている)」
「でも他のチームがどうしているかは、いまだに知らない。(開幕戦が行われる)メルボルンを待って、自分たちがどれだけ速いか、それともそうでないかを見なければいけないね」
コースが再舗装されたために、マシンのどこが実際に改善されたのかを指摘するのは難しいと言うフェルスタッペンだが、「マシンは間違いなく昨年より速くなっている。それはポジティブなことだよ」と断言した。
新しいターマックのコースについて彼は「タイヤも新しくなったから、マシン全体、そしてドライブの仕方まで変わっている」と語っている。
フェルスタッペンは開幕戦までのレッドブルの開発プランについて明言を避けており、今週のテストで実戦仕様に近いデザインの大きなアップグレードが投入される予定かと報道陣に聞かれた際に、「注意して見ていた方がいいよ」とだけ語った。