2018年のモンスターエナジーNASCARカップは3月4日、第3戦ラスベガスが行われ、ケビン・ハービック(フォード・フュージョン)が2連勝を飾った。
第3戦は西海岸のネバダ州ラスベガスにあるラスベガス・モーター・スピードウェイを舞台に争われた。
これまで同サーキットでは年1戦が開催されてきたが、2018年は年2回開催に拡大。その2戦目はチャンピオン決定戦『プレーオフ』の初戦に組み込まれており、コース攻略の重要性が増している。
予選2番手からスタートしたハービックは、80周目までのステージ1、160周目までのステージ2と連続でトップチェッカーを受ける独走ぶりで、267周目までの最終ステージ3へ。
そのステージ3では、序盤こそペースが上がらず167周目には5番手へポジションを落としたが、そこから挽回。最終的に2番手に2.906秒差、214周のラップリードを刻む圧倒ぶりで優勝を飾った。
これでハービックは前戦アトランタから2連勝。また自身通算39度目のカップシリーズ優勝とエクスフィニティなどの下位シリーズもあわせてNASCAR通算100勝目を挙げている。
ラスベガスと同じ西海岸に位置するカリフォルニア州のベーカーズフィールド出身であるハービックは「スチュワート・ハース・レーシング(SHR)のスタッフはマシンのポテンシャルを引き出すべく、全力を注いでくれた。僕にとって西海岸での勝利は特別なものなんだ」とコメントしている。
「(ステージ3序盤は)マシンにトラブルがありトラフィックに飲まれてしまった。あれは今週末、最低の走りだったね。問題がマシンなのか、タイヤなのか、ドライビングなのかはわからない。ただ、トラフィックから抜け出せず、ピットでアジャストが必要だった」
■トヨタ最上位はカイル・ブッシュの2位。「追いつくことができなかった」
ハービックに続く2位はカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が獲得。ブッシュはハービックがピットインした225周目から5周に渡りラップリーダーを務めたが、230周目のピットインで5番手に後退。
その後は追い上げをみせ、レース残り約20周で2番手に浮上したがハービックには届かなかった。
ブッシュは「カーナンバー4(ケビン・ハービック)を交わすことはできなかった」とレースをふり返った。
「今日、彼らは軌道に乗っていた。カーナンバー4に近づくことができれば、バトルを仕掛けることもできたが、追いつくことができなかった。今日、彼らのペースに叶うドライバーは誰もいなかったと思うよ」
新車を投入しているシボレー陣営最上位はカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)の3位。2017年シリーズチャンピオンで、昨年のラスベガス戦を制したマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)は4位でレースを終えている。
モンスターエナジーNASCARカップ第4戦は3月11日、アリゾナ州のISMレースウェイ(旧フェニックス・インターナショナル・レースウェイ)で行われる。