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有名キャラクターたちの共演実現はスピルバーグのおかげ 『レディ・プレイヤー1』原作者が明かす

2018年03月07日 11:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 4月20日に公開される『レディ・プレイヤー1』の原作者アーネスト・クラインが、本作に登場する数多くの日米のキャラクターやアイコンが使用可能になった理由の一端を明かした。


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 本作は、クラインのSF小説『ゲームウォーズ』をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したもの。どんな夢も叶えられるバーチャル世界の理想郷“オアシス”に隠された宝を手に入れるため、17歳の少年ウェイドたち挑戦者が、全人類参加のトレジャー・ハンティングに挑む模様を描く。


 クラインは「ポップ・カルチャーの中で自分の好きなIP(知的財産)を盛り込んで作品を創り上げていくなんてことは初めてだったから、出版はおろか映画化されるとも思っていなかったよ。でもこの作品をスピルバーグ監督が映画化すると決まったことで、各IPの窓が開いたんだ。それは凄く大きなことだったよ」と語り、本作のIP権獲得に関してスピルバーグの存在が突破口になったことを明かした。


 本作の舞台であるVR世界の“オアシス”では、自分の容姿を好きなように変えることができ、自分の望むものになれる。主人公ウェイドは自分仕様にカスタマイズした『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンを乗り回し、キティちゃんや、バイオハザード、そしてストリート・ファイターIIのキャラクターやガンダムまでが存在する。映画化には、この数々の日米の超有名キャラクターたちをスクリーンに登場させなければならず、当然あらゆ る権利関係をクリアしなければならなかった。そしてこの難題を解決できたのはスピルバーグの存在の大きさだったのだ。


 原作を書いている段階からクラインはひやひやしていたそうで、「オアシスの世界を創り上げるのは苦労したけど、正直小説を書き終わったときは実際に出版されるか自信がなかったよ。数々のキャラクターたちの共演が許されるのかな? 誰かに訴えられないかな!?ってね(笑)」と当時の心境を話した。また、自身の作品の監督にスピルバーグが決まったときも信じられなかったようで、「最初に彼が自分の小説に興味を持っているという情報を聞いたとき、映画化なんて叶うわけないと落ち込んだ気分になったんだ。実際にスピルバーグが監督をしたらどんな作品になるんだろう?と生涯想像するなとは思ったけどね」と語っている。(リアルサウンド編集部)