マーク・パワーの写真集『MAINTENANCE』が、3月20日に刊行される。
1959年にイギリスで生まれた写真家のマーク・パワー。大規模な工業写真の撮影を手掛け、ヴィクトリア&アルバート博物館やブリティッシュ・カウンシルはじめとする、世界各国のギャラリーや美術館に作品が収蔵されている。写真家集団「マグナム・フォト」の会員にも名を連ねる。
都営交通の様々な取り組みを発信するプロジェクト「PROJECT TOEI」の一環で制作された『MAINTENANCE』は、都営地下鉄や都営バスなどの安全・安定運行を支える「整備現場」にフォーカス。車両検修場や駅構内、停留場、バスターミナルなどで撮影が行なわれた。保守点検などの整備現場を外国人の視点で捉えると、日本人にはない斬新な気づきが生まれるのではないかという視点で企画されたという。
なお同書は全国の書店やオンライン販売だけでなく、日比谷駅や五反田駅をはじめとした都営地下鉄主要16駅の駅長事務室でも購入できる。
■マーク・パワーのコメント
この現場は小宇宙のようでした。そこに一つの世界ができあがっている感じがしました。現場で働いている人々が、すごく汚れる作業だったり、歯車の一つのような仕事だったりということもたくさんあるのですが、皆、知的で誇りを持って仕事をされていたのが印象的です。