大正大学は3月8日、卒業・入社を控えた4年生に「入社後、活躍する社員になるためのスキルアップ講座」を開催する。その中に、「叱られ方研修」というものがある。
同講座は、社会人3~4年目の卒業生に社会人として学生に伝えたいことをヒアリングした結果から企画。外部から講師を招き、叱られ方研修をはじめ、社会人としての意識の持ち方や、身につけたいマナーなどを学ぶ。希望制で定員は20~30人だといい、すでに15人程度から申し込みがあった。
「注意されているのに、相手の話を聞いていない人もいる」
「叱られ方研修」とはどういったものなのか。同学広報担当者は「学生時代に叱られた経験がないという人も少なくありません」と話す。
「そのためか社会に出て叱られたとき、『なぜそれを言われているか』ということがわからない人もいます。なぜ怒っているのかを読み取れたら、社会人としても成長できるのではと考え、企画しました」
実際、企画した職員らの中にも、「注意されているのに相手の話を聞いていない人に遭遇したことがある」という人もいる。怒られても話を聞いていない人は、相手がどのような意図で怒っているのか分かっていない可能性も高い。
同研修内に"実際に怒られる"ロールプレイングはない。担当者は「社会人になって言葉のコミュニケーションで戸惑うことも多くなると思います。そんな場面でどのように対応すればいいかが学べます」という。
ちなみにOBOGにヒアリングをした際、他に「学生感覚で時間にルーズだとダメ」「挨拶などのマナー面、エクセルの使い方は知っていた方がいい」などという声が多く寄せられている。