ウイリアムズF1のチーム副代表クレア・ウイリアムズは、マクラーレンの経営陣に対し、ウイリアムズのスポンサーを引き抜こうとするなら、全力でそれを阻止すると警告した。
マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウンは、過去3年にわたってチームのパフォーマンスが大きく低下したため、新たな商業契約を獲得するのが難しくなっていると以前明かした。
過去にマーケティングの分野で活躍したブラウンは、ルノーとの新たなエンジンパートナーシップによりマクラーレンの見通しは明るくなってきていると考え、この新たなスタートをスポンサー獲得の面で最大限に利用することを心に決めている。
マクラーレンは最近、ブラジルの大手石油会社ペトロブラスとのスポンサー契約を発表した。その一方でウイリアムズは、タイトルスポンサーのマルティーニが2018年いっぱいでチームとの契約を終了することを明らかにしている。
マルティーニはF1から完全に撤退するようだが、マクラーレンがウイリアムズから他のスポンサーを引き抜こうとしているとのうわさもある。
「マクラーレンとウイリアムズは決してスポンサーの引き抜きをしないという取り決めをしていると思っていました。フランク(・ウイリアムズ)とロン(・デニス)が確かにそうしたはずです」とクレアは先週バルセロナで述べた。
「人によってそれぞれ意見があるでしょうが、これは厳しいビジネスです。私の考えでは、パートナーが他のチームへ行かないように、私たちは十分な仕事をする必要があります。それが私たちの責任なのです」
クレアは、スポンサーを失わないためには、結局のところチームは期待されたパフォーマンスを発揮して実績を出さなければならないと認めている。しかし他チームからの引き抜きの動きがあった場合には、全力でそれを阻止すると宣言した。
「もしスポンサーが他のチームへ行ってしまったら、彼らを引き止めるために十分に良い仕事ができていなかったのだと個人的には感じるでしょう。そうするのは私たちの責任なのです」とクレア。
「ザックは引き抜きを試みることはできますが、楽な戦いにはならないでしょう。私は簡単にスポンサーを諦めません。彼らは私たちの生命線なのですから」