フォーミュラE第5戦で、アウディのダニエル・アプトが初優勝
◆圧倒的な強さでメキシコ ラウンドを制す
◆25歳のドイツ人ドライバー ダニエル・アプトが、電気自動車によるレースシリーズで初勝利
◆最後尾スタートとなったルーカス・ディ・グラッシは9位で完走
2018年3月3日、メキシコシティ:フォーミュラE選手権の第5戦がメキシコシティで開催され、ダニエル・アプトが、アウディのワークスチーム、Team Audi Sport ABT Schaeffler(チーム・アウディスポーツ・アプト・シェフラー)に初めての優勝をもたらしました。
完璧なレースを展開した25歳のアプトは、フォーミュラE選手権で優勝した初めてのドイツ人ドライバーとなりました。
チームメイトのルーカス・ディ・グラッシは、最後尾スタートとなりながらも、ファステストラップを記録して見事な追い上げを見せ、ポイント圏内の9位で完走しました。
印象的な景観に囲まれたアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットには、アウディメキシコの熱狂的な従業員約500人が応援に駆け付けました。
サッカー試合のような熱気と歓声に包まれた雰囲気のなか、アウディの両ドライバーが素晴らしい走りを披露しました。
5番グリッドからスタートしたアプトは、スタート直後に順位をひとつ上げ、レース中盤にはトップを走行するオリバー・ターベイ(NIO)に続く2番手を走行。完璧なピットストップによってトップに躍り出ると、その後は圧倒的な強さで後続マシンを引き離しました。
アプトは、47周のレースで、2位に6秒398という大差をつけて、Audi e-tron FE04をチェッカーに導きました。
アプトは、次のようにコメントしています。「ついに優勝することができました。本当に素晴らしい1日となりました。これまで厳しい戦いを強いられてきましたが、決してあきらめなかった結果、圧倒的な強さで勝利することができました」
「ディ・グラッシも9位でフィニッシュしています。チームの皆を大変誇りに思います。全員に感謝の気持ちで一杯です。マシンは完璧のひとことでした」
昨年のチャンピオン、ディ・グラッシは、ペナルティにより最後尾スタートとなり、前回大会のチリと今回のメキシコシティの間にAudi e-tron FE04のインバーターに手を加えたため、規定により5秒のピットストップペナルティも課せられてしまいます。
それでも、ブラジル人ドライバーのディ・グラッシは、レースを通して決意溢れる走りを見せ、ファステストラップを記録し、9位に入賞して今季初のポイントを獲得しました。
ディ・グラッシは、次のようにコメントしています。「エキサイティングなレースを楽しむことができました。素晴らしい仕事をしたダニエルを祝福したいと思います!」
「結果的には失格となってしまいましたが、彼は香港戦ではトップでチェッカーを受けています。我々のチームは決してあきらめません。今日から巻き返しを図るつもりです」
アウディ モータースポーツ代表のディーター・ガスは、次のように語っています。「香港第2戦では問題が発生しましたが、今回のレースでは勝利の美酒に酔いしれることができます。今日のレースは、どのような展開になるかまったく予測できませんでした」
「予選後の感触は、まだ予断を許さない状況でした。しかし、レースではふたりともトップパフォーマンスを見せてくれました。ルーカスの走りは素晴らしく、ダニエルが優勝できたことを本当にうれしく思っています」
チーム代表のアラン・マクニッシュは、次のように述べています。「ダニエルは、凄いレースを見せてくれました。どうしたらオーバーテイクして、優勝できるのかというお手本のようなレースでした」
「困難な状況からポジションを大きく上げて、ファステストラップも記録したルーカスには大変勇気づけられました。彼の走りには、チームだけでなく、レースの間にハードワークを続けてきた本拠地のスタッフ全員が感銘を受けました」
フォーミュラEで初優勝したアプトは、ドライバーズランキング6位に浮上しました。Audi Sport ABT Schaefflerのチームランキングも、全12戦中5戦が終了した時点で6位となっています。
次回の第6戦は、2週間後の3月17日(土)に、ウルグアイのプンタ・デル・エステで開催されます。
※本リリースは、ヨーロッパ仕様に基づくAUDI AG配信資料の翻訳版です。