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世界ラリークロス:ローブ擁するプジョー、ワークスマシン『プジョー208 WRX』を公開

2018年03月06日 12:31  AUTOSPORT web

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セバスチャン・ローブがドライブするプジョー208 WRX
2018年のWorldRX世界ラリークロス選手権に参戦するチーム・プジョー・トタルが2018年シーズンに投入するプジョー208 WRXを公開した。

 2018年はフルワークス体制でシリーズに参戦するプジョー。4月に開幕を控えた新シーズンに向け、チームは2014年からラリークロスを戦ってきたプジョー208 WRXに大幅改良を施した。

 新型マシンは、これまでと同じくプジョー208をベースとしながらもエンジンが改良され出力とドライバビリティが向上。またサスペンションやダンパーに手が加えられたほか、ホイールサイズの拡大、新型ギアシフト、新型ロールケージ、新型リヤウイングなども投じられている。

 また、早期の勝利とシリーズチャンピオン獲得に向け、チームはシーズン開幕後もマシンに定期的にアップデートを施すと予告している。

 2018年、プジョーはこの新型208 WRXを3台投入。エース格のセバスチャン・ローブのほか、2017年にランキング5位を獲得したティミー・ハンセン、そしてその弟のケビン・ハンセンの3名にステアリングを託す。

「ワークス体制で臨むプジョーにとって、世界ラリークロス選手権は重要な活動であり、新たなライバルや新たな環境に直面する。これは最高の1年の始まりとなるだろう」と語るのはプジョー・スポールのディレクターを務めるブルーノ・ファミン。

「(セミワークス体制だった)プジョー・ハンセン時代の経験があるとはいえ、現実的にならなくてはならないだろう。我々は新たな戦いに向けてチームを鍛えていく必要があるが、ライバルはすでに強力な体制を敷いているからね」

「プジョーが世界ラリークロスに参戦すると決めたのは、このスポーツの将来が明るいと判断したからだ。個々のレースは他と比べて短く、それでいてスリリングだ。また、ファン層も他カテゴリーと比べると若い人が多い。それに、まだ成長を続けているカテゴリーなんだ」

「そして将来的に導入される電動ラリークロスについても期待を寄せている。次世代のパワートレインと次世代のファンを獲得するために今から準備を整えることにした」

 2018年のWorldRXには、アウディやフォルクスワーゲンもワークス級の支援を行うなど関与を強化。ドライバー面でもDTMドイツツーリングカー選手権チャンピオンのマティアス・エクストロームやWRC世界ラリー選手権チャンピオンのペター・ソルベルグなどが継続参戦する。

 2018年シーズン開幕戦は4月14日にスペイン・バルセロナで開催される。