10月19日に公開される映画『億男』のキャストが発表された。
同作の原作は、『全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2015年本屋大賞』にノミネートされた川村元気の同名小説。宝くじで3億円を当てた図書館司書・一男が、大学時代の親友で起業して億万長者になった九十九にアドバイスを求め、15年ぶりに再会するが、豪遊に浮かれて酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、3億円と共に九十九が姿を消していたというあらすじだ。
今回出演が発表されたのは、兄が3千万円の借金を残して失踪して以来、夜もパン工場で働きながら借金を返済している一男役の佐藤健、複雑な過去を持つ九十九役の高橋一生に加えて、藤原竜也、北村一輝、沢尻エリカ、池田エライザ。監督は映画『ハゲタカ』『るろうに剣心』シリーズなどの大友啓史が務めた。脚本は大友と『ドラゴンクエスト』シリーズなどの開発に携わってきた渡部辰城が担当。なお佐藤と高橋は年始にモロッコでの撮影を終えている。
佐藤健は「すでに年始にモロッコでのロケを終えまして、相変わらずの大友組のスケールの大きさと一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいておりますが、なんとか食らいついていきたいと思います。曲者揃いの“お金のスペシャリストたち”のキャスティングにもご期待ください」とコメント。
また高橋一生は「全てを手に入れられるのに全てを諦めているような導きの神のようで、迷える子羊のような九十九という魅力的な人間をこの大友組で作れること、幸せです」と語っている。
■佐藤健のコメント
主人公の一男は、どん底の借金生活から一転、宝くじで3億円が当たったことをきっかけに、様々な“お金のスペシャリストたち”と出会い、話を聞き、葛藤しながら、正しいお金の使い方を模索していきます。お金に関しての目から鱗が落ちるような台詞の数々に、僕自身も一男と共に、お金というものに対して人生で初めてこんなにも考えを巡らせました。すでに年始にモロッコでのロケを終えまして、相変わらずの大友組のスケールの大きさと一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいておりますが、なんとか食らいついていきたいと思います。曲者揃いの“お金のスペシャリストたち”のキャスティングにもご期待ください。
■高橋一生のコメント
お金があれば幸せなのか、お金がなくとも幸せなのか世界には多くの人がいて、人の数だけ正解があるように感じます。
この度参加させていただきます『億男』の劇中にも、それぞれに答えを求める人間が出てきます。
全てを手に入れられるのに全てを諦めているような導きの神のようで、迷える子羊のような九十九という魅力的な人間をこの大友組で作れること、幸せです。
共演者の方々、携わるスタッフの方々と共に、お金と幸せを巡る旅を充実させたいと思います。
■大友啓史監督のコメント
『龍馬伝』から『るろうに剣心』三部作と、濃密な時間を一緒に走ってきた佐藤健君と四年ぶりの現場。しかも、初めての現代劇。既に終えたモロッコ撮影では、お金に振り回される等身大の青年・一男を、ニュートラルに魅力的に演じてくれています。『3月のライオン』に続いての高橋一生さん、今回の九十九役は、彼の豊潤な引出しの中から、贅沢に、そして多面的にその魅力を引っ張り出す絶好の役だと思います。お金をめぐる「地獄めぐり」のストーリーに相応しく、一筋縄ではいかない役者たちが揃いました。主人公一男の冒険、僕自身が誰よりも楽しみにしています。ご期待ください。