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織戸&細川がJLOCから離脱。今年のスーパーGTは著名ドライバーが続々不在に

2018年03月05日 18:41  AUTOSPORT web

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2017年鈴鹿で2位でチェッカーを受け、スタッフたちと表彰台を喜んだ織戸学
2018年シーズンの開幕に向けた3月17~18日の岡山公式テストに向け、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは3月5日にエントリーリストを発表したが、これと同日、2017年までJLOCでマネパ ランボルギーニ GT3をドライブしていた織戸学が、チームからの離脱を自身のSNSで明かした。

 ドリフト界やチューニング界でも高い人気を誇る織戸は、1996年にJUN-トラストスカイラインでJGTC全日本GT選手権のGT500にデビュー。97年にはレーシングプロジェクトバンドウのRS☆Rシルビアでフル参戦を開始し、初のGT300チャンピオンを獲得した。その後はGT500のスープラやGT300でのセリカ、IS350等で活躍。2011年にはJLOCに加入してランボルギーニをドライブし、2014年のSUGOで勝利を飾るなど、21年間に渡って活躍してきた。

 しかし、チームは岡山公式テストで、88号車のドライバーとして平峰一貴と、ランボルギーニのファクトリードライバーであり、スーパーGTへの派遣が決まったマルコ・マッペリのふたりを登録。織戸の名はなかったが、織戸は5日、自身のFacebookページを更新し、「長年お世話になりましたJLOCから離れることになりました」と、今季JLOCからGT300に参戦しないことを明らかにした。

「今季のスーパーGTへの僕の方向は今のところ未定ですが、なんらかの形でサーキットへは行くことになると思います。今後も変わらぬスタイルで、サーキット、レースを楽しんでいきたい」と織戸は綴る。また、取材に対し「JLOCには感謝しています。やり切ったので、後悔もありません」と応えてくれた。

 一方、JLOCではもう一台、87号車も佐藤公哉/元嶋佑弥/高橋翼というトリオで公式テストに参加する。昨年までドライブしていた細川慎弥も、取材に対しJLOCからの離脱を明かしてくれた。細川はGT500、GT300で12年間スーパーGTに参戦しており、織戸、細川ともに今季実質的にレギュラーのシートを失ったかたちとなるだろう。

 今季は織戸、細川、そしてGT500で二度、GT300で二度のチャンピオンを獲った柳田真孝がレギュラーで乗れなかったり、2004年のル・マン24時間ウイナーである荒聖治がシートを得られなかったりと、長年スーパーGTの主役であったドライバーたちがレギュラーで参戦しない年となりそうだ。

 年々競争が激しくなり、GT500から多くのドライバーがGT300に活動の場を移すなかで、JLOCのみならずどんなチームにとっても若返りは必要だが、今季は長年スーパーGTを見てきたファンにとっては、少々寂しいシーズンになってしまうかもしれない。