トヨタのラリーで世界に挑む若手ドライバーを育成するプログラム『TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム』にコドライバーとして参加している足立さやかは、ドライバーのヤルッコ・ニカラとともに3月3日に開催されたフィンランド国内ラリーに参戦。総合5位を獲得した。
2月に行われたWRC世界ラリー選手権第2戦フィンランドのWRC2クラスを完走したニカラ/足立組は、その流れを維持して今シーズン最後のフルスノーイベントとなるフィンランドラリー選手権第3戦に臨んだ。
WRC2で使用したR5車両ではなく、R4車ベースのスバル・インプレッサWRX STIで挑んだニカラ/足立組は、SS1でステージ4位、SS5でステージ5位を獲得するなど格上のR5マシンを操るライバル相手に奮闘。
総合6番手で臨んだ最終SS6でも、ライバルを抑えてステージ4位を獲得し、上位を独占したシュコダ・ファビアR5勢に続く、総合5位でフィニッシュした。
「今回のラリーはスピードがとても速く、大きなジャンプやクレスト(小さな丘)、短いコーナーが多くあり、コドライバーにとってはとても難しいラリーでした」と足立。
「そのためスタート前は少し緊張しましたが、とてもいいラリーになりました。車両が前回のラリー・スウェーデンで使用したR5車両からふたたびR4ベース車両に戻ったため、ペースノートのリーディングのタイミングを心配していましたが、的確に合わせることができ自信がつきました」
「一番難しかったのは今回最長ステージであったSS4で、表現が複雑なセクションがあり、少しリーディングが遅れてしまいました。最終ステージでも1箇所読み遅れてしまったコーナーがありましたが、ヤルッコも私もとても集中しており、よい結果が出せました」
「まだまだ学ぶことは多いですが、参戦するたびに成長できていると思います」
ドライバーを務めるニカラも「ラリー・スウェーデンの後、ノートをより理解しやすくするためにフィンランド語の表現を少し増やしたけど、それがとてもうまく機能し、終始プッシュし続けることができた」と走行を振り返っている。
ニカラ/足立組が挑む次の戦いは3月23~24日にイタリア・トスカーナ地方で開催されるイタリアラリー選手権第1戦。このラウンドには同じくTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加している新井大輝と、WRC第2戦フィンランドのWRC2クラスを制した勝田貴元も参戦する。