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ストックカー・ブラジル:フェリペ・マッサ開幕仕様公開。DTM勢もさらに参戦決定

2018年03月05日 18:02  AUTOSPORT web

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ブラジルのナショナルカラーを採用するシリーズのトップチーム、シムド・レーシングからの参戦となる
3月10日に開催されるSCBストックカー・ブラジルの開幕戦で、F1引退以来初のレースとなるフェリペ・マッサが、国際的なゲストが多数参戦する開幕イベント、“レース・オブ・ダブルス”向けのフォトセッションを持った。また、ニコ・ミューラー、ロビン・フラインス、ルチアーノ・ブルティなどのビッグネームの参戦も相次いで発表されている。

 1度の引退撤回を含め、2017年シーズン限りで15年間のF1生活に別れを告げたマッサは、ウイリアムズFW40メルセデスのシートを降りて以降初となる、本格レーシングカーのコクピットに収まった。

 今回のセッションは公式なテストではなく、SCB開幕戦を配信するブラジル国営TVのプロモーション撮影を主とした場ではあったものの、マッサ自身がドライブするシムド・レーシングのマシンとレーシングスーツがお披露目されることとなった。

 今回2年ぶりの復活開催となるレース・オブ・ダブルスには、シリーズにレギュラー参戦するドライバー陣に加え、各マシンに1名ずつのゲストドライバーを招聘。2名のペアでレースを戦う耐久要素を持たせた名物イベントとなっている。

 そのゲストドライバーには世界各国のシリーズで実績を持つ名手が数多く招待され、マッサは5度のシリーズチャンピオン獲得経験を持つ“帝王”カカ・ブエノとコンビを組む。

「こうしてサンパウロに戻ってこれたことは本当に素晴らしい。そして来週には多くのストックカー・ファンの前でレースを戦える。なんてファンタスティックなんだろう。まだマシンの正当な評価はできないけど、きっと素晴らしいに違いない」と笑顔で語ったマッサ。

「いずれにせよ、旧知の親友であるカカと組めるのはとても楽しみだ。もちろん、彼との身長差を考えると僕には乗り込む時にシークレット・シートが必要だけどね(笑)。あとカカには、僕のためにオーバーテイク・ボタンを全部残しておくように言わないとね!」

 加えて、開幕戦の新たなゲストとしてプラティ-ドナドッツィ・チームからオリバー・ジャービス、ジェイミー・グリーンのDTMドイツツーリングカー選手権のアウディスポーツ・コンビ参戦が確定したほか、2017年ドライバーズランキング2位の実力者、チアゴ・カミーロのペアには、同じくDTMでアウディをドライブするニコ・ミューラーが招待された。

 イピランガ・レーシングのサテライトであるイピランガ・マシアスに所属するカミーロは、これまでのダブルス戦で長年ディ・グラッシをペアに起用してきたが、今季からそのディ・グラッシがHEROモータースポーツからフル参戦を決めたため、初めてのペアリングとなった。

「ニコのキャリアは僕らにとってとても心強いものだ。若くプロフェッショナルで、DTMではポールポジションを獲得できる速さもある。さらにWorldRX世界ラリークロスやフォーミュラEにも挑戦する多様性を備えていて、異なるマシンへの順応性も高い。それは僕らのレースにとって大きな武器になる。彼への期待はとても高いよ」と、カミーロ。

 さらに、ルーベンス・バリチェロを筆頭に、リカルド・ゾンタ、アントニオ・ピッツォニアらレギュラー参戦組のブラジル出身元F1ドライバー勢に加え、ディ・グラッシ同様今季からフルエントリーを果たすネルソン・ピケJr.のペアには、新たにアウディスポーツからDTMレギュラーに昇格したロビン・フラインスの起用が発表された。

「僕はストックカーをドライブするのはもちろんのこと、ブラジルへ行くのも初めてなんだ」と、フルタイム・スポーツのサテライト、フルタイム・バッサーニからの参戦が決まったフラインス。

「ネルソン(ピケJr.)についてはフォーミュラEでともに戦ったこともあり、よく知った仲なんだ。インテルラゴスとマシンの特性をすぐに学ばなくてはならないけど、ネルソンはそうしたサポートを提供してくれる心強いパートナーだ。彼と仕事ができることに興奮しているよ」

 一方、F1やNASCAR、ラリークロスなど数多くのカテゴリーを経験し、初代フォーミュラE王者でもあるピケJr.は、16年ぶりの母国カテゴリー参戦に向け「何もかもが楽しみでしかたない」と、喜びを語った。

「僕らの33号車は伝統的なTexaco(テキサコ)のスポンサーを得て、こうしてブラジルでレースができるなんて光栄だよ。開幕戦は海外のあらゆるドライバーからの注目を集めていて、僕がロビンにオファーした時はすぐに快諾してくれた。初のブラジルだそうだけど、彼のこれまでのキャリアを考えれば、十分なマイレージと多才な能力を持っていることは理解しているし、本当にダブルスが楽しみだよ」

 そしてピケJr.のチームメイトであるディエゴ・ヌネスのペアには、F1時代にプロスト、ジャガー、フェラーリ、ウイリアムズなどで戦い、現在は国営TVグローボのF1解説者も務めているルチアーノ・ブルティが起用される。 

 これですべてのエントリーが出揃ったレース・オブ・ダブルスは、参戦がアナウンスされているその他のゲストとして、元F1ドライバーのフェリペ・ナッセを筆頭に、アウグスト・ファーフス、フィリップ・アルバカーキ、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、ジェローム・ダンブロジオ、ジャン-カール・ベルネイ、マーク・ウインターボトムら、国際的な活躍を演じる豪華ドライバー陣が顔を揃えている。