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FE第5戦メキシコ:アプトが香港E-Prix失格のリベンジを果たす悲願の初優勝

2018年03月05日 12:22  AUTOSPORT web

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第2戦香港ePrixではトップチェッカーを受けるも車両違反で失格となったアプトが“2度目”の初優勝
メキシコシティで開催されたフォーミュラE第5戦。3日に行われた決勝レースは、アウディ・スポート・アプト・シェフラーのダニエル・アプトが参戦4年目で初優勝を遂げた。

 アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでのメキシコシティePrixは予選から激しいタイムアタックが行われる。

 上位5位以内に入りスーパーポールポジションを進んだ好調のフェリックス・ローゼンクビスト(マヒンドラ)は、ほかの4人がタイムを下げるなか、1分01秒645とひとりタイムを更新してポールポジションを獲得した。2番手はアレックス・リン(DSヴァージン・レーシング)が入るもペナルティでグリッドは10番手降格。3番手オリバー・ターベイ(NIO)がフロントロウを手にした。


 迎えた決勝レース。ローゼンクビストはホールショットを決めレースをリード。ターベイ、3番手スタートのセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)、そしてアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(MS&ADアンドレッティ)を交わしたアプトが続いていく。


 ローゼンクビストは快調に飛ばしレースをリード。さらにファンブーストも手にし盤石の態勢を整える。しかし、14周目ピットレーン前で突如ストップ。マシンを再起動し走り出すも、その後も何度かストップし周回遅れとなる。

 トップに出たターベイはブエミとの差を3秒以上に広げトップを快走する。ペースの上がらないブエミを21周目の1コーナーでアプトがオーバーテイク。ターベイ、アプト、ブエミ、ジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)、ネルソン・ピケJr.(パナソニック・ジャガー・レーシング)の順で中盤戦に突入する。


 上位陣ではピケJr.以外が24周目終わりでピットイン。素早いマシン交換でアプトがターベイの前でピットアウトに成功。ベルニュもブエミを交わし3番手に。

 28周目、ブエミはファンブーストを使ってベルニュを1コーナーでオーバーテイクし3番手を取り戻す。

 トップのアプトは徐々にリードを広げる一方で、ターベイとブエミは激しい2番手争いを展開。ピットインで6番手まで落ちたピケJr.もミッチ・エバンス(ジャガー)、そしてベルニュも交わし4番手に浮上。前の2台を追いかける。


 前戦で初表彰台を獲得したテチータのアンドレ・ロッテラーは7番手まで浮上するも、ピットアウトの際にメカニックの足を引っかけたことで40周目にドライブスルーペナルティが科せられ後退してしまう。

 6秒以上の差をつけレース後半は余裕の走行を見せたアプト。チェッカーを受けると、「いい感じだ。とてもいいよ。ありがとう!」と無線で叫んだ。


 第2戦香港ePrixではトップチェッカーを受けるも車両違反で失格となったが、アプトは幻の初優勝をこのメキシコシティで手に入れることとなった。

 2位はブエミのアタックを最後まで守り切ったターベイ。前戦に引き続きブエミは3位でレースを終えた。

「今日はメカニックがとても、とても早かった。彼らがどうやったのかわからないけど、それが勝利のカギだったよ。とても感謝しているんだ。最後の5周は一瞬だった。すぐに心拍数が上がったんだ。でも、まだ確信することはできないよ。フォーミュラEでは何かが起こる可能性があるからね」とアプトはレース後に語っている。