トップへ

【家具・生活雑貨業界】ニトリとイケア、働きやすいのはどっち? 「給与の満足度」が高い会社ランキング

2018年03月04日 10:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

キャリコネニュースでは、約100万人が登録する国内有数の転職口コミサイト「キャリコネ」のデータから業界別で「給与の満足度が高い会社ランキング」を作成した。今回は家具・生活雑貨業界のランキングだ。

対象は、2016年10月1日~2017年9月30日の期間に評価が10件以上寄せられた企業。出店や改装が進みネット通販との競争も加熱している家具・生活雑貨業界だが、雑貨業界はギフト向けの需要が底堅く各社が品揃えの拡充を続けている一方、家具業界はリフォームや法人向けの競争が激化している。また、グローバル化への基盤整備を各社進めており、海外市場の開拓も今後のポイントになりそうだ。

当記事では「キャリコネ」ユーザーが採点したいくつかの評価項目の中でも、「給与の満足度」の得点に注目しランキングを作成した。「給与の満足度」は仕事内容や労働時間などを考慮しての評価で、単純な年収の高低とはまた違った指標となる。

家具・生活雑貨業界の「給与の満足度」の点数は以下のようになった。

1位:ニトリホールディングス 3.40点


2位:東急ハンズ 3.15点


3位:良品計画 2.76点


4位:イケア・ジャパン 2.41点


5位:ロフト 2.38点

ニトリホールディングス社員「残業は少ない時は月10時間以内、多くても30時間」


1位:ニトリホールディングス

銀座や新宿、池袋など都心部への出店を強化しているニトリホールディングスが1位となった。口コミでは「残業は時期にもよるが基本的に少ない。少ない時は月10時間以内、多くても30時間に収められるように上から厳しく言われる。休日出勤は一度もない」(ショップスタッフ 20代前半 女性 400万円)といった声があった。製造から小売まで手がけている同社は、国内1位の売上高を誇り台湾やアメリカ、中国へも進出している。

「入社式はディズニーランドに行ける。入社後も福利厚生にてユニバーサルの割引券が使える。また本社にはスポーツジムもあり,事務作業だけで体が弱る心配はなく,体力の温存も図りながら仕事ができる。あと女性には福利厚生に関してとても優しい会社であると思う。これからもっと女性の社会進出が見込まれるため,さらに福利厚生は充実してくると思う」(販売アドバイザー 10代後半 女性 350万円)
「大手企業であるため福利厚生は充実していました。これからどんどん店舗数を増やしていくため、店舗に配属される人が増えると考えます。海外にも転勤の可能性は大きくあります」(フロアスタッフ 20代前半 男性 300万円)

2位:東急ハンズ

機能性に重点を置いた品揃えに定評のある東急ハンズ。「東急グループだけあって福利厚生は手厚い。東急グループのホテルやスポーツジムが安く使えたり、ディズニーのチケットが少し安く買えたりした。この福利厚生はパートナー社員もアルバイトも社員と同じレベルのものであるし、社員から是非利用するようにと案内するのでパートナー社員やアルバイトだからといって使いにくいということはない」(ショップスタッフ 20代前半 女性 400万円)など、雇用形態に関わらず広く適用されている福利厚生を評価する声が印象的。

「繁忙期以外はイベントも割とあります。飲み会やカラオケ、ボウリングなどなど。接客業という仕事柄か明るく、アグレッシブな人が多いので、たいていこういったイベントは大盛り上がりです」(ショップスタッフ 40代後半 女性300万円)
「扱っている商品がとても多いのでたくさんの知識をつけることができたから良かったと思う。また、バイヤーとしても自分がいいと思った商品などを店に置くように提案ができたりするので仕事の面白みがあったと思う。また、サービス業なのでお客様からの感謝の声はやはりやりがいとなった」(フロアスタッフ 10代後半 男性 300万円)

3位:良品計画

3位には海外展開で他社を圧倒し、ヨーロッパやアジア、北米に出店している良品計画が入った。口コミでは「本部は毎日がノー残業デーと掲げられ、それが実践されてる。残業するには毎日事前申請が必要。結果、残業している人の率は10%未満となっている。ワークライフバランスを考えれば非常にバランスの取れた会社といえる。一方、店舗は当然土日祝日に営業しているため、不定期の休みとなる」(その他 40代前半 男性 500万円)という声も。

「販売員としては、妥当な給与であり、福利厚生面も問題はなかった。店舗での勤務なので、有給の取得も周りの人との調整で問題なかった。非常に驚いたのは、店舗においてきちんと研修制度が整っていること。慣れてくると惰性になりがちな販売業務も、流動的な商品の流れが垣間見えて働いててよかった」(ショップスタッフ 20代後半 男性 350万円)
「女性が多い会社となるため、女性が働きやすいように、段々と労働環境が良くなっている。育休後、社員人数が多い店舗にてショートタイムで働く正社員も多くなってきた」(店長 20代後半 女性 480万円)

「有給はほぼ100%取得可能」(イケア)「仕入れなど社員の裁量が他社より大きく、自由度が高い」(ロフト)

4位:イケア・ジャパン

世界最大手の日本法人イケア・ジャパンがランクイン。2006年に日本進出1号店を開店した同社は、物流センターの拡張によって17年からネット通販に本格参入。サステナビリティ(持続可能性)やインクルージョン(多様性の受容)などを重視する姿勢で、各種福利厚生なども整備されているようだ。

「有給はほぼ100%取得可能。そして取りやすい環境。むしろ上司から取るように言われる。自分で年度始めにある程度希望を出せ、閑散期であれば半月ほどの休みを取り海外旅行をする人もよくいる。そしてそれを当然のように思っている。育休は男性でも2週間ほど取得可能で、実際に取得した人に対しても祝福する雰囲気」(フロアスタッフ 30代前半 女性 250万円)
「自分でやりたいと思えばやらせてくれる環境とそれについての相談などにもきちんと対応してくれ1番良い方法を探してくれる。忙しいからと言う理由で話し合いを先延ばしにしたり無かったものにする事はほとんどなく、本当に前向きにやりたい人にはとても良い会社だと思います」(フロアスタッフ 30代後半 男性 300万円)

5位:ロフト

1987年、西武百貨店(当時)の一事業部として渋谷に第1号店をオープンし、近年は地方都市などに小型店を積極的に出店しているロフトがベスト5入りを果たした。セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武の子会社で、福利厚生もそごう・西武の共済会に入っている。タイにも店舗展開しており近年は訪日外国人の来店も多いようだ。

「男女差はほとんどない。大卒採用者は昇格スピードも早い。アルバイトから正社員になった人も長く続ければ出世できる。自分の周りでは女性の方がチーフ、マネージャーになっていた」(ショップスタッフ 30代前半 女性 360万円)
「基本的に仕入れなど社員の裁量に任せられるので、細かい部分では他の会社よりは自由度が高い。どこの企業もやったことが無いようなことに次々と会社としてチャレンジしてるので、そういった部署に配属されれば経験としてだいぶ強みになる」(店舗スタッフ関連職 30代前半 男性 360万円)