レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、バーレーンではなくバルセロナでテストを行うことでコストが削減できるとしても、変わりやすい天候に直面した場合は、チームにとってかえって不利益な状況になると考えている。
水曜日に行われたプレシーズンテスト3日目は、雪と凍えるような寒さのせいでテストプログラムが大きく混乱し、ほとんどのチームが時間を有効に使えなかった。
ホーナーは、走行距離を稼げないという損失を被る余裕のあるチームなどほとんどないと主張し、将来的には良い気候条件が保証された別の会場を選択する可能性もあると示唆した。
「雪の中でここに座っていたいと思うか? 他のどこでもここよりはいいだろう」とホーナーはバルセロナでメディアに対して語った。
「我々はコスト上の理由でここにやって来た。すべての機材と人材をバーレーンに飛ばすよりも安いからだ。だが走行ができず、開発および欠点を修正するチャンスを失うという観点から見れば、結局コストがかさんでいることになる」
確かに、バーレーンへの人材の移動と機材の輸送は複雑で高額の費用がかかり、スペインのカタルニア・サーキットでテストを行う方がロジスティクスは容易でコストを抑えられるという意味ではメリットがある。
ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、先々F1プレシーズンテストの会場をバルセロナからバーレーンに変えることは、高いコストと負担の大きなロジスティクスを伴うことは確実で、小規模チームの予算に影響を与えるだろうと話している。
それでもなおホーナーは、この変更がコスト効果の高いものになると考えている。
「もし来年にもっと暖かい気候の会場に行く機会があれば、我々はそちらを選ぶ」と彼は加えて言った。
「今週我々は十分な走行ができず、それにより問題を解決することが難しくなる。そのせいで序盤の3戦で泣きをみることになるかもしれないのだ」
「テストは8日間しかなく、一日一日が非常に貴重だ。ひとりのドライバーにつき4日間あるはずだったが、今やひとりあたり3日半に減ってしまった」
「大きな大会に臨む前に、たった数日の練習日しかないスポーツなど他にはない」