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松本まりか、仲里依紗への嫉妬心をむき出しに 新たな引き出しを開けた『ホリデイラブ』での怪演

2018年03月03日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)第5話の放送時から、SNS上では「真の黒幕は誰なのか?」という話題が徐々に盛り上がっていた。それは、ドラマ版にのみ登場する春田龍馬(平岡祐太)が不穏な動きを見せていたからだ。今週放送の第6話にて、これまで裏でうごめいていた坂口麗華(壇蜜)、黒井由伸あらため志賀拓巳(山田裕貴)含め、裏を引いていた全ての元凶が井筒里奈(松本まりか)であることが分かった。高森純平(塚本高史)を自分のものにするため、杏寿(仲里依紗)への嫉妬心をむき出しにする里奈に、今週もSNS上では大きな盛り上がりが見て取れた。


 これまでの放送でも、里奈の常軌を逸した言動は数多くあった。純平を振り向かせるため、何度も何度も誘惑する里奈。志賀の弱みを握り、杏寿との浮気を強行していたのも里奈だった。第5話は、夫の渡(中村倫也)が純平と同僚として働く建設会社に乗り込み、里奈は解雇させられる。しかし、第6話で華麗にカムバック。渡の言う“嘘っぱちの笑顔”を社内に振りまき、「純平さんのそばにいさせてもらえるだけで私は幸せなんです」と純平の耳元で囁くのだ。


 タガが外れきった里奈は、杏寿から純平へと届いた会社の郵便物も当然開封してしまう。そこには、悔やんでも悔やみきれない自責の念を抱く杏寿の思いが綴られていた。「七香のそばで七香を笑顔にして、七香に幸せな日々を過ごさなければいけません。だから、私は悔やんで待つだけではなく、これから自分で立って生きて行くための準備をしようと思います」「3月24日七香の卒園式があります。どうか見てやってください」。里奈には杏寿と同じ年頃の子供・櫂とレミがいる。この子だけはと一心の思いで守ろうとしたが、渡に奪われた2人の子供。我が子に会えない喪失感、愛する純平と再びヨリを戻そうとする杏寿への嫉妬心。その2つの感情が入り混じり、里奈は涙を流しながら手紙を破り始める。


 怒りと悲しみを通り越した、無意識といった表情。第4話での高森、井筒夫妻の4者面談をはじめ、松本まりかの演技は、虚ろな笑みを浮かべながら妖艶な色気を醸し出すシーンが多かったが、今回の松本の演技はそれらとは違う、また新たな引き出しを開けた怪演と言えるだろう。


 そのままの無表情で会社のフロアに戻ってきた里奈は、噂になっている純平との疑惑の件について全て話すと所長に打ち明けようとする。第7話で、ドラマは“最終章”へ。里奈は渡のもとへ、子供たちを取り返しに戻る。一方の高森家の長女・七香は失踪してしまう。2組の夫婦の行く末には、どのようなラストが待ち受けているのか。(渡辺彰浩)