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フェルスタッペン、レッドブルF1にトラブル続くも「マシンはいい方に変わった」とポジティブ

2018年03月02日 16:11  AUTOSPORT web

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2018年第1回F1バルセロナテスト4日目:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がスピンし、マシンをとめる
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、バルセロナ-カタルニア・サーキットで行われた2018年第1回F1プレシーズンテスト最終日をスピンという残念な形で終えた。この日、『RB14』にはいくつかトラブルが出たものの、フェルスタッペンはニューマシンのパフォーマンスにポジティブな手応えを得ているという。

 フェルスタッペンは路面がウエットコンディションの午前中はほとんど走行しなかった。午後になって、ドライタイヤに履き替え、ミディアムで走った後、ソフトを装着して計測ラップを走った直後、長い右コーナーのターン12で突然スピンした。

 マシンをグラベルトラップから撤去するため、セッションは赤旗中断となり、RB14はトラックに積まれてピットレーンに運ばれ、レッドブルのスタッフたちはマシンの底面が撮影されないよう急いで隠した。

 このアクシデントの後、フェルスタッペンは結局コースには戻らず、セッションを終えることになった。フェルスタッペンは後に取材陣に対して、自分が小さなミスを起こした後、ギヤボックスの問題が起きたと説明した。


「態勢を崩して、グラベルに突っ込んでしまった。リバースギヤを入れようとしたが、スタックしてしまった。なぜそうなったのかは究明しなければいけない」

 レッドブルのヘッド・オブ・レースエンジニアリングであるギヨーム・ロケリンは、「今日起きた問題は簡単に解決できることばかりだ」と話した。この日、マシンには燃料漏れのトラブルも発生した。テスト2日目にも同様の問題が発生している。

「全般的には、我々はマシンの走りにとても満足している」
「RB14が最初の走行でもたらした成果に、それなりに満足している。来週のテストに向けて多少時間があるから、本拠地に戻って作業をする。できれば来週の天候はもう少し穏やかであってほしいものだ」


 このアクシデントの影響もあり、フェルスタッペンはこの日を9位のタイムで終えた。これはメルセデスのルイス・ハミルトンが記録したトップタイムから3秒近く遅れている。それでもフェルスタッペンは、2018年シーズン本番に向けた準備のごく初期段階での結果として、さほど気にかけていないという。

「今はまだあまり心配していない」とフェルスタッペン。「メルセデスとフェラーリはいずれにしても強力に仕上げてくると分かっている」

「すべてうまくいったと思うよ。新しいマシンについては、今のところすごく満足している。2回目のテストでは、もう少し良いパフォーマンスを見せられるかもしれない」

 悪天候でセッションが流れたテスト3日目と比べればかなり改善したものの、最終日の午前中も路面のコンディションは理想的ではなかった。

「僕たちはパフォーマンスを最大限まで追求するような走りはしなかった」とフェルスタッペンは述べた。

「あれほどウエットな路面でそんな走り方をしたくなかった。僕たちにとって有意義とは思えなかったからね」

「こうした理想的と言えないコンディションのときには、すべての要素が自分たちの望む方向で機能しているのかを確認することに集中することが最善だ」

 さらにフェルスタッペンは、チームは走行データが風洞の結果と一致しているかどうかを確認することに注力したのだと付け加えた。

「コースが乾き始めてから、インターミディエイトタイヤで走行した」とフェルスタッペン。「(ライバルのことは気にせず)僕たち自身のプログラムをこなした。ごく短いランをスリックタイヤで走ってマシンの状態を確認していた」

「長めのランに取り掛かろうとした時、小さな問題が起きた。燃料漏れがあったので、マシン全体を点検し、これに思いのほか時間がかかってしまった」

 こうしたトラブルが作業の妨げになったが、フェルスタッペンはRB14に大きなポテンシャルを感じているようだ。

「(2017年とは)マシンの反応がかなり違う。良い方向に違うと思うよ」と彼は語った。