バルセロナでのF1プレシーズンテスト最終日、メルセデスのルイス・ハミルトンは午後から69周を走行し、4日間全体のトップタイムを記録している。午前中にウエットコンディションのなかを走行したバルテリ・ボッタスは12位だった。
テスト3日目は降雪に見舞われたため多くのチームが走行を控えていた。4日目は午前中から走行が可能な状態ではあったものの序盤は路面が濡れており、ボッタスは当初ウエットタイヤを使用し、後にインターミディエイトへと履き替え、終盤にはミディアムタイヤでも走行している。
路面が徐々に乾いていくコンディションのなかで60周のテストを行なったボッタスは、以下のように語った。
「今日はウエットから始めた。ウエットとインターミディエイトの両方で、有益な走行をすることができたよ」
「インターミディエイトでは30周のロングランを行ない、その間はコースコンディションが徐々に良くなっていくのを感じ取れた。インターミディエイトについてはいくらか理解できたし、こういった気温でどのくらいの耐久性があるのかも分かった」
「その後はピットに戻り、スリックタイヤに交換した。スリックでのグリップを探っていくなかでは多くを学ぶことができたし、マシンがどのような挙動になるのかも感じ取ることができたから、戦略チームにも僕らにも、とても有益だったよ」
「僕は60周を走ったけれど、それを目標としていたんだ。もっとドライで走れたら良かったが、このコンディションでの最大限を得られたと思う。ブラックリーとブリックスワースのみんなが素晴らしい仕事をしてくれて、マシンのすべてが初日からとてもよく機能していたし、エンジンも非常にスムーズに動いていたよ」
午後からコースに出たハミルトンも有意義な走行を重ねている。2018年型マシン『W09』の限界を探り当て始めると、ハミルトンのタイムはすぐに改善されていった。
「今日はポジティブな1日だった。マシンに乗れたこと、いくらかの走行ができたことに本当に興奮しているよ」とハミルトンは語り、以下のように続けた。
「マシンの特性をさらに学ぶための走行ができたのは、今日が初めてだ。どんなマシンなのかが分かったよ。新しいマシンを走らせるのは、暗号を解き明かそうとするのに似ている。性能を最大限に発揮させるには、どんなテクニックが必要なのかを探り当てなければならないんだ。でも『W09』は昨年型のお姉さんという感じだね」
「ピレリのタイヤを、この尋常ではない寒さのなかで機能させるのは非常に難しかった。でも温度が上がってしまえば、なかなか良い感触だったよ」
「もちろんまだ学ぶこともあるし、バランス面で改善すべきこともある。けれども全体的にはポジティブな感覚だ。来週(のテスト)で、もっと多くを学ぶことを本当に楽しみにしている」