1回目のF1プレシーズンテスト最終日である3月1日、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは120周を走り込んだ。しかし今週のテスト全体を見ると、コンディションに恵まれず、期待していたほど走行できなかったため、新車のパフォーマンスについても分からない部分が多いという。
2018年型フェラーリ『SF71H』は、悪天候のため走行しなかった水曜を除く3日間で計298周、距離に換算すると1387.19kmを走った。
テスト3日目には雪が降ったが、2日のカタルニア・サーキットでは気温が上昇し、セッション終盤には最高気温12.7度、路面温度約15度を記録した。しかし午前中は路面が湿っており、ベッテルは最初の数時間はインターミディエイトタイヤで走行し、昼すぎぐらいからは新品と中古のソフトタイヤに切り替えた。
セッション終盤ではロングランを行い、この日の自己ベストタイム1分20秒241を記録、15人中3位となった。この日、チームはピットストップ練習も行っている。
「午後の状況は理想的というわけではなかった」とベッテルはコメントした。
「コースのコンディションのせいもあったし、いくつか細かい問題を解決するためにガレージで時間を取られてしまったからね」
「もっと走りたかったけれど、来週もある。そのときにはより明確な全体像が見えてくるだろう」
今週のテスト期間は気温が低かったため、パフォーマンスを評価することが難しいとベッテルは言う。
「今のところ、うまくいっていると思うけれど、どのチームも走行距離がかなり制限されたから、自分自身の評価をすることも、ライバルとの比較をすることも、今の段階ではとても難しい」とベッテルが語ったとRACERが伝えた。
「でもテストの最初の週ではそれはたいした問題ではない。マシンを走らせることが何より重要なんだ。それもあまりできなかったんだけどね」
「だから分かっていることは少ない。マシンの最初の印象はいいと思うけど。あと、冬のジャケットの印象もね! (2回目のテストでは)冬のジャケットがいらなくなるといいね。そしてもっとしっかりと走りたい」
「皆、今の段階では実力を出し切ってはいないと思う。開幕戦のオーストラリアに行く前に、もっとたくさん走りこんで、いい感触をつかみたいね」
テストは3月6日火曜日に再開され、9日金曜日まで行われる。