スクーデリア・トロロッソのテクニカルディレクター、ジェームズ・キーは、プレシーズンテスト1回目の最終日に147周を走りこみ、作業を順調に進められたことを喜び、それを可能としたホンダを称賛した。
今週のテスト最終日となった1日、朝はウエットコンディションだったが、昼過ぎからはドライタイヤでの走行が可能になった。ピエール・ガスリーは147周を走り、スーパーソフトで出した1分22秒134で15人中10位となった。147周はドライバー別周回数ではこの日最多となっている。
「午前中はウエットコンディションで、ドライになるまで時間がかかったが、ランチタイムを終えるころに急速に路面が乾き、午後は通常の走行ができてよかったよ」とキーは言う。
「午前中はピエールがウエット下でのテストができ、インターミディエイトタイヤを試せたので、タイヤの挙動やセットアップへの影響を理解することができた。その中でいくつかマシンを進歩させるアイデアも浮かび、ピエールもウエットでの挙動に満足しているようだった」
「午後のプランは、来週に向けた準備として、基本となるセットアップの指標を設定することだった。基本的なテストプログラムを通じて、来週以降に向けた有効な方向性を確認することができた。やや回復したトラックコンディションの下で、終盤には何本かロングランを行い、長距離でのマシンやタイヤの感触を確かめることができたし、そういった意味で今日はいい一日だったと思う」
「来週には新たなアイテムも届くので、次回のテストではマシンのパフォーマンスの細かい部分にまで焦点を当てていく。我々の、走行距離を伸ばしていこうという計画はうまくいった」
「また、ホンダにとっても素晴らしいテストになったと思う。彼らは、自分たちの開発と、我々との共同作業の両方で多くの準備を行い、新型のエンジンをここに持ち込んでくれた。このテストでパワーユニット側の問題が全く起きなかったというのは素晴らしい結果だし、これまで我々が行ってきたウインターテストでは初めての経験だ」
「おそらくホンダにとって今日の147周という走行距離は、F1復帰以降の最長の記録ではないかと思う。そのおかげで実質3日間のテストを効果的に行うことができたし、これは素晴らしい成果だ」