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F1、セッションをライブ配信する『F1 TV』を発表、日本でのサービス開始は未定

2018年03月01日 14:02  AUTOSPORT web

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F1は映像のライブ配信サービスの開始を発表した
今年、F1ファンは新たな観戦手段を手に入れることになる。グランプリレースをライブで見ることができるサブスクリプション方式のサービス、『F1 TV』が2018年に開始されるのだ。

 この新しいインターネット配信(OTT)プラットフォームにより、世界中におけるF1の放送方法に大改革がもたらされる。

 F1のデジタルおよび新規事業担当ディレクターであるフランク・アルゾファーは、「F1 TVの開始とともに、我々がデジタル変革の礎石を築く道のりが始まる」と述べるとともに、これはF1ファンに「世界における最高のOTTによるスポーツ観戦体験」を提供する意図で開発されたものだと付け加えた。

 F1 TVはコマーシャルが入らないライブストリーミング配信で、各レースごとに英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語から選択して解説を聞くことができる。さらに、各レースセッション中は、20名のドライバーが搭載しているすべてのオンボードカメラ映像を見ることもできる。しかし、DAZNやフジテレビNEXTですでにF1生中継を配信している日本でのサービスについては未定となっている。

 F1 TV Proの配信には、他のプラットフォームにはない独自の特徴として、複層的なパーソナライズ機能がある。サービス加入者は、それぞれが自分の好きなコンテンツを選んで、好きなときに好きなデバイスから見ることができるのだ。

 フリー走行、予選、決勝レースのほか、記者会見やレース前後のドライバーやチーム首脳陣へのインタビューなどもすべてライブ配信される。

 さらには、サポートシリーズであるF2、GP3シリーズやポルシェ・モービル1スーパーカップなども視聴可能だ。

「F1 TVが、我々の最も熱心なコア層のファン向けに開発された商品だ。新たな観客をこのスポーツに呼び込む一方で、商品や体験の提供を通じて、最も熱烈なF1ファンへのサービスにも集中し続けるべきだと考えている」とアルゾファー。

 新たなサービスは、開始時点で20以上のマーケットで利用可能となる。配信を受けられる国には、ドイツ、フランス、アメリカ、メキシコ、ベルギー、オーストリア、ハンガリーそして中南米諸国の大部分が含まれる。

 F1のデジタル改革では過去最大となる今回の投資により、無料のサービスも数多く提供される。

 F1 TV Proの補完サービスとして始まるF1 TV Accessでは、レースのライブタイム計測データ、無線、レースウイークエンドの各セッションのさまざまなハイライト映像などを見ることができる。またF1アーカイブ映像へのアクセスも、今回初めて可能となる。

 無料サービスは、開始時点でほぼ世界全体で利用可能となる予定だ。F1 TV ProとF1 TV Accessのサービスは、いずれもF1公式コネクティビティ・プロバイダーであるタタ・コミュニケーションズから提供される。

 タタ・コミュニケーションズのF1事業担当マネージングディレクターであるメユール・カパディアは、「F1は、これほど野心的なモバイル戦略を採用した初めてのグローバルスポーツであり、我々はその一翼を担うことに興奮している」と語った。

「単一で世界規模のOTT映像プラットフォームから、複数のライブ配信や数百時間におよぶ過去のハイライト映像を配信することで、ファンはそれぞれ、自分が夢中になれるモータースポーツ体験を独自に作ることが可能になる」

「これは既存の観客に楽しんでもらうための方法であり、同時にF1の世界に新たなファンを引きつけるサービスともなる」