雪と雨に見舞われたプレシーズンテスト3日目、ただひとりタイムを記録したマクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソは、難コンディションでも走ることで大事な情報を得ることができたと語った。
前夜から午前中にかけて雪が降り続き、セッションスタートは3時間ディレイ。12時にスタートした後も、雨が降っていたため、半数の5チームがコースに出ずに一日を終えた。4人のドライバーはインスタレーションラップのみしか走らず、タイムを記録したのはアロンソのみだった。
アロンソも、セッションスタート直後にはアウトラップを走ったのみでピットに戻ってきたが、夕方には雨が小降りになってきたため、17時過ぎにセットアップ変更を行いながら何度かアウトラップを繰り返し、2回計測ラップを走った。合計11周を走ったアロンソは、2分18秒545のタイムを記録した。
「今日は最多周回数を記録できてうれしいよ!」とアロンソ。
「冬季テストでのタイムはほとんど参考にならないことは分かっているけれど、それでもトップに名前があるのはうれしいものだ」
「今日は一日中ひどい天候で大変だった。雪まで降ったからね。通常のテストデーとは全く違う。ほとんどのドライバーが走らなかった」
「でも僕らは今年新しいパッケージになったばかりで、経験が浅いから、マシン上でチェックすることがいろいろあった。1周走るごとに何かしら学ぶことはある。午前中はガレージ内でいくつかチェックを行うことにした。マシンのパフォーマンスにはあまり関係なくても、いろいろと情報を得ることはできた」
「セッション終盤に数周走り、今後の開発のためのデータを集めた。短い走行しかできなかったが、そこから得た情報はとてもポジティブなものだった。誰にとっても難しい一日だったけれど、それを最大限に活用できたと思うから、満足している」