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仕事経験なしの主婦から経営者へ 『ペンタゴン・ペーパーズ』メリル・ストリープの姿に絶賛の声

2018年03月01日 10:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 3月30日に全国ロードショーされる映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』から特別映像が公開された。


参考:『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』特別映像【動画】


 『ブリッジ・オブ・スパイ』『ターミナル』など何度もタッグを組んできたスティーヴン・スピルバーグ監督&トム・ハンクスの最強コンビに、オスカー女優のメリル・ストリープが主演に加わった本作。政府によって隠蔽されてきたベトナム戦争に関する膨大な事実が記された機密文書“ペンタゴン・ペーパーズ”の報道を巡る、実際にあった出版社と政府の戦いが題材になっているだけでなく、ストリープ演じる実在したキャサリン・グラハムにも焦点が当てられており、夫の死をきっかけに、仕事経験のない専業主婦から、アメリカの有力な全国紙で唯一の女性経営者となったの壮絶な半生が描かれている。


 今回公開された特別映像で「当時は男性だけが権力を持っていたの」とストリープが語るように、劇中で描かれるグラハムの勇敢な行動は、男社会のなかで生きてきた当時の女性たちに大きな勇気を与えてきた。さらに、キャリアウーマンと呼ばれる女性たちが当たり前のように社会で活躍している現代おいても強く影響を与え続けている。


 またプロデューサーのエイミー・パスカルが「1971年のワシントンでは、男が政治の話を始めると女は席を外した。女性経営者なんてありえない時代よ」と明かしてしていることからも、当時の一般の女性やキャサリンのように経験皆無の女性が男性と並んで社会の輪に立つことが、いかに難しく勇気のいることだったかがうかがえる。


 監督を務めたスピルバーグは「皆が才能にあふれている。とてもエキサイティングな撮影だった」と、撮影現場を光栄だとコメントしている。(リアルサウンド編集部)