ランボルギーニの実質的なワークスチームとして世界各地で開催されるGT3レースに出場するGRTグラッサー・レーシング・チームは2月27日、今季も引き続き参戦するブランパンGTシリーズならびにADAC GTマスターズの参戦体制を明らかにした。
2017年シーズンのブランパンGTシリーズにおいてドライバーズ&チームズのダブルタイトル、同シリーズ・エンデュランスカップの王者となっただけでなく、今年1月末にアメリカで開催された第56回ロレックス・デイトナ24時間でのGTデイトナクラス優勝と、昨シーズンから破竹の勢いで栄冠を手にし続けているGRT。
今季もランボルギーニのサポートを受けるチームはドイツを中心に開催されているADAC GTでのシリーズチャンピオン獲得と、ディフェンディングチャンピオンとして臨むブランパンGTシリーズでのタイトル防衛を狙う。
そんなGRTは今回、前述のふたつのGT3レースにそれぞれ3台のランボルギーニ・ウラカンGT3を投入することを明らかにするとともに両シリーズを戦うドライバーラインアップを発表した。
まず、ADAC GTではエゼキエル・ペレス・コンパンクとフランク・ペレラが19号車ランボルギーニをドライブ。
僚友の63号車ランボルギーニはミルコ・ボルトロッティとアンドレア・カルダレッリのワークスドライバーコンビがステアリングを握り、同じくファクトリードライバーのクリスチャン・エンゲルハート、デイトナ24時間を制したロルフ・イネイチェンが3台目の82号車ランボルギーニに乗り込む。
2017年はベルジャン・アウディ・クラブチームWRTにタイトルをさらわれたブランパンGTシリーズ・スプリントカップではADAC GTの布陣から玉突き的なドライバー変更がなされた。
具体的には、カルダレッリがペレス・コンパンクとともに19号車ランボルギーニを駆ることになったことで63号車ランボルギーニにはエンゲルハートが入ることとなり、エンゲルハートの枠が空いた82号車ランボルギーニにペレラが収まるといった具合だ。なお、82号車はペレラのチームメイトにロリス・ヘイズマンを迎えている。
最後にタイトル防衛を狙うブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップだが、こちらはチャンピオンカーの63号車ランボルギーニのボルトロッティ/エンゲルハート/カルダレッリというトリオを今季も継続起用。
その一方で82号車ランボルギーニのイネイチェンとペレラ、19号車のペレス・コンパンクとラファエル・ジャンマリアと組む2名の第3ドライバーが現時点で未発表となっている。チームは今後行われるテスト後に追加されるドライバーを正式発表する予定だ。
GRTのチームオーナー、ゴットフリート・グラッサーは「我々はランボルギーニ・ウラカンGT3という実績があり勝てるクルマを持っている」と今季への自信を覗かせる。
「2018年は素晴らしいスタートを切った! ドバイ24時間で3位、そして1月のデイトナ24時間では歴史的な勝利を勝ち取ることができたんだ」
「今シーズン、我々はチャンピオンチームとしてブランパンGTシリーズのタイトルを守り、最終的にADAC GTマスターズのタイトルをオーストリアに持ち帰りたいと考えている。そのために必要な最大限の努力をしていくつもりだ」
■GRTグラッサー・レーシング・チーム 2018年参戦体制
ADAC GTマスターズ
#19 E.ペレス・コンパンク/F.ペレラ
#63 M.ボルトロッティ/A.カルダレッリ
#82 R.イネイチェン/C.エンゲルハート
ブランパンGTシリーズ・スプリントカップ
#19 E.ペレス・コンパンク/A.カルダレッリ
#63 M.ボルトロッティ/C.エンゲルハート
#82 L.ヘイズマン/F.ペレラ
ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップ
#19 E.ペレス・コンパンク/R.ジャンマリア/TBN
#63 M.ボルトロッティ/C.エンゲルハート/A.カルダレッリ
#82 R.イネイチェン/F.ペレラ/TBN