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西武船橋店が閉店、50年の歴史に終止符

2018年02月28日 20:33  Fashionsnap.com

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閉店後の「西武船橋店」の様子 Image by: FASHIONSNAP
西武船橋店が2月28日の今日、約50年間にわたる営業を終了した。正面入口にはアンデルセン公園が協力した花で飾られていたほか、開店当時の広告ポスターが展示。閉店を前に多くの人が来店し、買い物を楽しんだほか記念撮影を行う人々で賑わう様子がみられた。

 西武船橋店は1967年9月22日にオープン。当時の周辺には高層ビルがなく、6階建ての「海の見える百貨店」というキャッチコピーを掲げていた。現在は10階までフロアを拡張。婦人服や紳士服、子ども服、インテリア雑貨を取り扱い、「無印良品」や「三省堂書店」も入居していた。ピーク時の1992年2月期の売上は551億円。2017年2月期は約169億円と落ち込んでいた。
 閉店に伴い、2月22日からファイナルカウントダウンセールを実施。最終日の今日は20時の閉店まで客足は衰えず、閉店前に入店した一部の客は現在も買い物を続けている。セレモニーは開催されなかったが、入り口前には人々が集い、閉店の瞬間を見守った。なお今日の来店者数は前年同日比5倍の約7万人、売上は前年同日比で4倍の見込み。
 開店当初から船橋店を利用しているという市川市在住の70代の女性は「子どもが生まれた時から、"西武に行こう"を合言葉に家族で通っていた。閉店してしまうのは寂しい」と残念そうな表情を浮かべた。跡地には新たな複合施設の建設が検討されていると一部で報道があるが、「(同じJR船橋駅に近接する)東武百貨店 船橋店のように電気屋やドラッグストアなどいろんなお店を一度に回れるような便利な施設ができたら嬉しい」と話した。
 なお今日は船橋店のほか、小田原店も閉店を迎えた。