バルセロナでのF1プレシーズンテスト2日目、ルイス・ハミルトンは時間を節約し、プログラムを最適化するために午後の走行を取りやめた。
2日目は気温が低く、効率良くパフォーマンスを発揮させることができないため、メルセデスF1は『W09』の走行距離を稼ぐことに積極的ではなかった。
ハミルトンは午後に、バルテリ・ボッタスから走行を引き継ぐ予定になっていた。しかしチームのプログラムに遅延が発生していたことを受け、ドライバー交代などに必要な時間を節約すべく、走行を取りやめたという。
「天候が良くなったり悪くなったりしていたし、昨日もコース上での時間をロスしたことを考えると、午後もバルテリを走らせるというのは理にかなっていた」とハミルトンは話す。
「午前中を走って、彼はすでに快適な状態でマシンに乗れていた。ドライバーを交代させていたら、1時間ほどの走行時間を失っていただろうね」
「天候が良くなるのかどうかも本当には分からなかった。走行プランを継続することで、チームがよりマシンをよく理解できるよう、自分の時間は犠牲にすることにしたんだ」
この日のボッタスは最終的に94周を走り切り、トップタイムを記録したフェラーリのセバスチャン・ベッテルに次ぐ2番手のタイムを出している。
「今日のコース上はとても冷えていた。これまで、F1でこんなに寒いなかを運転したことはなかったと思う」とボッタスは語り、以下のように続けた。
「こういった気温のなかでのテストはいつだって難しいものだ。タイヤはこんなコンディションで走るように作られてはいない。けれども、1日を最大限に活かし切れたよ」
「午前中は空力に集中していて、異なるレーキや、色々な走り方のテストをした。午後にはロングランやセッティングも試してみた。気温のせいでかなり難しかったけれど、仕事はこなせたしテスト課題に対する答えも見つけられたよ」
「残念な天候ではあるが、それについて僕らにできることなんてひとつもないのだし、コンディションは誰にとっても同じだ。こんな状況のなかにしては、良い1日だったと言える」