イギリス国内で人気を博すGTレース『ブリティッシュGT選手権』に今季、同じくイギリスで開催されているジェントルマンドライバー向けのカテゴリー、GTカップ選手権に参戦していたジェットストリーム・モータースポートがステップアップを果たす。
GTカップでマクラーレンMP4-12C GT3を走らせ、2017年シーズンのGTOクラスおよびオーバーオール・チャンピオンに輝いたジェットストリーム・モータースポート。
ドライバーズチャンピオンを獲得したグラハム・デビッドソンとチームは同シリーズでの成功を受け、2018年はさらに高いレベルのコンペティションを求めてイギリス国内におけるGTカテゴリーの最高峰、ブリテッシュGTを目指すこととなった。
プロドライバーとジェントルマンドライバーがタッグを組んで戦う“GT3プロ-アマクラス”にエントリーするジェットストリーム・モータースポートは、デビッドソンのチームメイトとして今季からアストンマーチン・レーシング(AMR)の一員としてWEC世界耐久選手権に参戦するマキシム・マルタンを招聘。
元BMWのDTMドライバーで2016年のトタル・スパ24時間優勝ドライバーという強力な助っ人とともに参戦初年度からの好成績を狙う。
参戦車両は昨年まで使用してきたマクラーレンMP4-12Cから過去5年間で3度のシリーズチャンピオンを誕生させているアストンマーチン・V12バンテージGT3にスイッチする。
「グラハム(・デビッドソン)とともにジェットストリーム・モータースポートからブリティッシュGTに参戦できることになり本当にうれしく思う」と語ったマルタン。
「僕はこの選手権を戦ったことはないが、AMRに加入した初年度にチャンスが訪れたことは素晴らしいことだ。目標はもちろん初勝利とタイトル獲得だ」
「ブリティッシュGTへの参戦にあたっては(2015、2016年にチャンピオンを獲得している)ジョナサン・アダムや他のAMRドライバーとも話をした。彼らは皆、ブリティッシュGTはレベルが高く、レースでは簡単には勝てないと教えてくれたよ」
「しかし僕のキャリアの大部分はGTレースで、さまざまチームやクラス、マシンで戦ってきた豊富な経験がある。その中にはプロ-アマクラスも含まれているから戦い方は分かっている。僕の仕事はグラハムが最高のドライビングができるようクルマのセットアップを最適化することだ」
マルタンのほかアダム、ダレン・ターナー、マルコ・ソーレンセン、ニッキー・ティームというWECを戦うアストンマーチン・ワークスドライバーが多数参戦する2018ブリティッシュGT選手権は3月31~4月2日にオウルトンパークで開幕戦が行われる。
■2018ブリティッシュGT選手権 スケジュール
RoundDateCircuit13月31日~4月2日オウルトンパーク24月28~29日ロッキンガム35月26~27日スネッタートン46月9~10日シルバーストン57月21~22日スパ・フランコルシャン(ベルギー)68月4~5日ブランズハッチ79月22~23日ドニントンパーク