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フェラーリF1のベッテル「大事なのは最速だったことではなく、約100周をトラブルなく走れたこと」

2018年02月28日 13:12  AUTOSPORT web

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2018年第1回F1バルセロナテスト2日目:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
スペインのカタルニア・サーキットでのF1合同テストが19年ぶりに雪に見舞われるなか、テスト2日目にスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが『SF71H』での本格的な走行をスタートした。

 スペインの地中海沿岸地方コスタ・ブラバからほんの数キロのところに位置するカタルニア・サーキットで雪が降るという珍しい事態が起きており、この数日は凍てつくような突風が吹きつけ、27日の午後には雪がちらついていた。

 ベッテルはこの日、『SF71H』で98周を走行、ソフトタイヤで1分19秒673のトップタイムを記録した。フェラーリは、ランチ休憩がキャンセルされ、1時間長い9時間となった走行時間をずっと走っていたわけではないものの、1日の終わりにはプログラムを予定どおり完了したと明かしている。

「今日重要だったのはラップタイムではなく、あのようなコンディション下で信頼性の問題に見舞われることなく、ほぼ100周を走り込むことができたという事実だ」とベッテルは言う。

「それが僕たちが現時点で集中していることで、パフォーマンスを探るのはその後だ。オペレーションの観点からは、すべてが順調だったし、マシンはきちんと動作していたと言える。でも今日のようなコンディションでF1マシンを走らせることは普通はない。今日は雪まで降って、気温は3度から4度、路面は8度から9度だった。誰もがタイヤの温度を上げるのに苦労していたよ。今日は天候が制限要因になった」

「昨年よりもずっと寒く、コースは完全に再舗装されている。つまりいかなる比較もできないということだ。今のところ、僕たちは自分たち自身に集中していて、他のチームが何をやっているかということには目を向けていない」

 この日、『SF71H』にはミディアムとソフトタイヤが使用され、インターミディエイトタイヤでも数周の走行が行われた。テスト3日目にはキミ・ライコネンが再度参加し、彼にとって今週最後の作業にあたる。