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NASCAR:降雨で決勝ディレイの第2戦で“旧車”フォードがトップ3独占。トヨタは4位

2018年02月28日 10:22  AUTOSPORT web

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ケビン・ハービック(フォード・フュージョン)
モンスターエナジーNASCARカップは2月25日、第2戦アトランタが行われ、ケビン・ハービック(フォード・フュージョン)が優勝した。

 2月18日に行われた伝統の1戦、デイトナ500でシーズン開幕を迎えた2018年のNASCAR。第2戦の舞台はジョージア州ハンプトンのアトランタ・モータースピードウェイだ。

 決勝日の現地25日はレース前に雨が降った影響で、決勝スタート時刻が2時間ディレイ。現地15時32分に325周のバトルが幕を開けた。

 ハービックは85周目までのステージ1を制したが、2度目のピットストップ時にインパクトレンチに不具合があり、ナットが締まっているか確認するべく緊急ピットイン。94周目には16番手までポジションを落としてしまう。

 その後、前を走るライバルたちを確実にオーバーテイクしてきたハービックは、レース終盤の289周目に最後のピットへ。この時点でトップを走るデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)とは1.819秒のギャップをつけられた。

 ピットアウト後、ペースを上げたハービックは291周目にハムリンを交わしてトップに浮上。その6周後にはトレバー・ベイン(フォード・フュージョン)のエンジンブローによるイエローコーションがあったが、305周目のリスタートでもポジションを守ってリードを拡大していく。

 最終的に、最後のリスタートから21周後のチェッカーまでにハービックは4秒近いギャップを築いて優勝を飾った。ハービックがアトランタ戦を制したのは、2001年に同サーキットで自身初のカップシリーズ優勝を飾って以来、17年ぶりのこととなる。

 また、2位にはブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)、3位にはボウヤーが入り、2017年に新車を投入したトヨタ、今季から新車を投入しているシボレーを抑えて、フォード陣営がトップ3を占めた。

 2001年、第1戦デイトナ500でのクラッシュで亡くなったデイル・アーンハートSr.の代役としてアトランタ戦に出場したハービックは「チーム全員を誇りに思う。また、ここは2001年には初勝利を手にした場所で、デイル・アーンハートSr.に敬意を表した場所でもある。ここでもう一度勝つことを待ち望んでいたよ」と語った。

「ここで戦うことを楽しんでいる。ようやく、ビクトリーレーンに戻ってくることができたよ。少し時間がかかってしまったけどね」

「ライバルが(新車を投入して)僕たちのフォード・フュージョンを倒そうとしていると知りながら、このマシンで戦うのは素晴らしい経験だよ」

「この5年間、スチュワート・ハースが(マシンに)取り組んできたことに満足しているし、(チャンピオン決定戦の)プレーオフ出場に向けて重要なことを成し遂げた」

「レース中、何度も“魔物”が僕たちを狙っていると感じたけど、キャリア初優勝の場面を再現できてうれしかったね」

 トヨタ勢最上位はハムリンの4位、第1戦デイトナ500を制したシボレー勢最上位はカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)の9位だった。

 なお、レース後の車検ではハービックやケゼロウスキーのフュージョン、カイル・ブッシュのトヨタ・カムリに、ホイールナットの緩みが見つかったため、NASCARは2018年から一新したインパクトレンチに不具合がないか、調査を進めている。

 2018年のモンスターエナジーNASCARカップ第3戦は3月4日、ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで行われる。