スクーデリア・トロロッソのテクニカルディレクター、ジェームズ・キーが、2018年F1プレシーズンテスト2日目を振り返り、初めてニューマシンで走行したピエール・ガスリーの仕事ぶりを称賛するとともに、ホンダのパワーユニットは終日トラブルフリーで機能していたとポジティブな感想を述べた。
気温が下がり、午後には雪がちらつく、テストには不向きなコンディションの下、ガスリーは82周を走行、ソフトタイヤで1分21秒318のタイムを出し、11人中6位となった。
「今日はピエールにとってこのマシンに乗る初日だった。昨日と同様に気温が非常に低かったため、残念ながら走行時間を幾分失うことになった。寒さのために路面のグリップが低下していたのだ。それはどのチームにとっても同じことではあるが、それでも残念なことには変わりない」とジェームズ・キーは語った。
「ピエールはコース上でとてもいい仕事をしてくれた。最初は慎重に走り、マシン、路面コンディション、タイヤのウォームアップといったものの感触をつかむことに集中した。こういったことは、温度が低いと判断するのが非常に難しい。しかし彼はしっかりと自分の仕事に取り組み、自信を積み重ね、マシンのフィーリングやタイヤの反応についての理解を深めていった。そういうところから始め、その後のセッションを通して、向上していったのだ」
「午後はあまり走ることができなかったわりには、全体的にまずまずの周回数を記録できたと思う。午後にシャシー関係の小さな問題により、少し作業に遅れが出た。特に大きな問題ではないが、解決に少し時間がかかった。パワーユニットは今回も一日を通して非常にスムーズに動いていた」
「テストリスト上の最も重要な項目をいくつかこなすことができた。マシンの挙動についての理解をさらに深めることができたと思う。それによって、残りのテスト日程に向けたセットアップや調査についての方向性をつかむことができる。しかしながら最も重要視すべきことは変わっていない。走行距離を積み重ねていくことが何より重要だ。今はパフォーマンスレベルにはあまり目を向けてはいない。来週、より詳細な部分の作業を行う予定だ」