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木村拓哉、山口智子との22年ぶり共演で見せた一面とは? ラジオで語られた『BG』撮影裏話

2018年02月28日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 木村拓哉が、ラジオ『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM)2月23日放送回で、ドラマ『BG』(テレビ朝日系)で共演した山口智子との仲睦まじい撮影裏話を披露した。木村×山口といえば、1996年にドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)で恋人を演じた仲。22年ぶりの共演だ。しかも3月1日オンエアの『BG』第7話では、山口扮する元妻の仁美を木村が演じる章が身を挺して守るスリリングなストーリーが展開される。元夫婦という特別な絆を感じさせる間柄は、久しぶりの再会を果たした木村と山口を投影させて見たくなる、粋なキャスティングだ。


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 「なんだろね、あの感覚は」22年の間、プライベートで会うこともなく、スタジオで挨拶を交わす接点もなかったというふたり。そんな久しぶりの再会にも関わらず、山口は「22年じゃなくて、22秒に感じる!」と無邪気に話し、木村も「それは言い過ぎだろ!」とツッコミを入れたという。「22秒はちょっと言い過ぎかもしれないけど、22分くらいかな、あはは。そんな感じでしたね!」と振り返る木村。


 役とはいえ、かつての恋人に再会したような照れくささがあったという木村に、「ほらっ!」と両手を広げた山口。「“おりゃー!”つって、久々の再会のハグをさせていただいたんですど」最終回に脚本にないアドリブのキスシーンで話題になった『ロングバケーション』を彷彿とさせるやりとりだ。


 撮影を始めると「あー、やっぱり智ちゃんってこういう人だったよな」と感じさせる場面も。それは、カットがかかった後の“どこにもいかねぇ感”だと続ける木村。撮影現場ではスタンバイ中に、キャストが座って待機できるように、少し離れたところにキャンプで使用するようなディレクターズチェアが用意されるのだそう。「(山口は)一切動かず(笑)。“別にいいじゃん。なんで向こう行って、あの椅子座ってなきゃいけないの?”みたいな。あー、久々この感じ、みたいなのありましたね」


 木村自身も現場に留まって、山口が持ってきたマヌカハニーのキャンディーを食べて「うまいうまい」と盛り上がったようだ。これまで数々のキャラクターを演じてきた木村だが、その中でも『ロングバケーション』のセナは、シャイで繊細な役だった。その魅力は、山口が演じたサバサバとした明るい年上女性・南だからこそ引き出せた、木村の持つ本質的な無垢でヤンチャな少年性だったように思う。年齢とキャリアを重ね、孤高なキャラクターを演じることが多い印象がある木村。だが、“アインシュタインにあこがれて、写真では舌を出す”ヤンチャな木村少年は、今も心の中に生き続けている。山口との再会で、そんな愛らしくて照れ屋な木村拓哉がもう一度顔を出したかのように感じた。


 ちなみに、ラジオの2月16日放送回では、『BG』で共演中の斎藤工が年2回ほど『ロングバケーション』を1話から最終話まで10時間以上ぶっ通しで見る“ロンバケ会”をしているのだというエピソードが披露された。今回の山口との共演は、視聴者と同様に興奮したのではないだろうか。ドラマ『BG』の本編はもちろんだが、こうして撮影の裏話を並行して聞けるのも木村のファンサービスだ。スタッフジャンパーの話や印象的なシーンが監督とどんな話し合いの末に作られたかなど、細かな部分まで丁寧に答えてくれる。共演しながら、しっかりと木村のラジオもチェックしてしまう斎藤の気持ちも頷ける。(佐藤結衣)