2018年F1合同テスト2日目、10チーム11人のドライバーが走行するなか、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録した。
27日、スペイン・バルセロナは前日に続き気温が非常に低く、午後のセッション後半では一時コースに雪が舞うような天候となった。
午前中はメルセデスのバルテリ・ボッタスがリードしていたが、午後にベッテルがこの日のトップタイムとなる1分19秒673をソフトタイヤでマークした。ボッタスは午前の自身のタイムを更新し、ミディアムで出した1分19秒976で2位につけた。ベッテルは98周、ボッタスは94周と、周回数でもこのふたりが他をリードしている。ベッテルは午後、ターン2でスピンをし、赤旗を引き起こしたが、自力でピットに戻ることができた。
午後にはルイス・ハミルトンが登場する予定だったが、テスト初日からコンディションの関係で十分に走りこめていないとして、チームはドライバー変更の時間を節約するため、終日ボッタスを走らせることを決めた。ハミルトンはテスト3日目に登場する予定。
3位に続いたのはマクラーレンのストフェル・バンドーン。午前中にハイパーソフトで出した1分20秒325がこの日の自己ベストとなった。マクラーレンはランチタイムごろにエキゾースト関係のトラブルを発見。調査と修理のため、走行を中断した後、再開できる状態になったものの、コンディションが悪化していたために、この日はコースに復帰しないことを決めた。バンドーンの周回数は37周にとどまっている。
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが4位。フェルスタッペンは午前中は燃料漏れのため、あまり走行できなかったが、午後に精力的に走りこみ、周回数を67周まで伸ばした。4位となった1分20秒326のタイムはミディアムタイヤで出したものだった。
ルノーのカルロス・サインツJrがソフトで記録した1分21秒212で5位。6位にトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが続いた。この日もトロロッソSTR13・ホンダは順調に周回を重ね、ガスリーは82周を走行するなかで、ソフトで1分21秒318のタイムを出した。
ウイリアムズは午前中はレースドライバーのセルゲイ・シロトキン、午後にはリザーブ&開発ドライバーを務めるロバート・クビカを走らせた。シロトキンは52周を走り、1分21秒822で8位、クビカは48周のなかでチームメイトのタイムを上回る1分21秒495で7位となった。ふたりとも自己ベストタイムをソフトタイヤで記録している。
9位に続いたのはフォース・インディアの新車VJM11に初めて乗ったエステバン・オコン。79周を走ったオコンは、ソフトタイヤで1分21秒841のタイムを出した。
ザウバーのルーキー、シャルル・ルクレールが10位。ルクレールは昼ごろにターン4でスピンしてグラベルトラップでストップし、赤旗を出したが、一日のなかで81周を走行、ソフトタイヤで1分22秒721のタイムをマークしている。
11位はハースのケビン・マグヌッセンだった。マグヌッセンも午前中にターン4でコースオフ、ぎりぎりのところでウォールへの接触を避け、コースに復帰するというアクシデントがあった。マグヌッセンのこの日の周回数は36周にとどまり、自己ベストタイムはソフトで記録した1分22秒727だった。
28日もバルセロナには寒波が居座り、テストには厳しいコンディションが続くものと予想されている。