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過去の性的暴行事件で揺れるビル・コスビー 擁護してくれた44歳娘が死亡

2018年02月27日 18:53  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ビル・コスビー、あらゆる喪失感との闘いか
NBCの『コスビー・ショー』などを経て不動の人気を博したコメディアン俳優ビル・コスビー。過去に大変な数の女性をセクハラやレイプで苦しめたとして告発され、薬を盛られたと被害を訴える者も。地位も名誉もすっかり失った感のある最近のコスビーだが、「父は悪くない」と必死に擁護してくれていた大切な愛娘まで失ってしまったもようだ。

2004年、過去の性的暴行につき起訴された “America’s Dad(アメリカのパパ)”ことビル・コスビー(80)。レイプか合意の上での性行為かと法廷では攻防が続いたが、昨年6月に陪審団が下したのは珍しくも「評決不一致による審理無効」という結論であった。時効が過ぎたとはいえ性的虐待・暴行の被害を訴えた女性は50人以上いるといい、今や“最も嫌われているセレブ”と呼ばれるまでに失墜したコスビーに対して検察側も黙ってはいない。再審が4月2日にスタートするそうだ。

そんなコスビーを支えているのはやはり家族である。1964年に結婚した妻カミラさんとの間にはエリカ・ラニーさん、エンサさん、エリン・チャリーンさん、エヴィン・ハーラーさん、エニスさんという四女一男をなしたコスビーだが、今月23日に44歳の愛娘エンサさんが腎臓病により他界したもよう。コスビー家の代理人を務めるアンドリュー・ワイヤットさんが、コスビーのTwitterやFacebookのページでそれを報告した。エンサさんは昨年、「私たち親族が知っている父はとても親切で愛すべき人物で、誰もが無罪を信じています。この手のスキャンダルの多くにおいて、私は根底に人種差別主義があると強く疑っています」というコスビー擁護の声明を発表していた。

なお、コスビーはひとり息子の突然の早世をも経験している。1997年1月、コロンビア大学生だった当時27歳のエニスさんは、ベンツを強奪しようとした18歳のウクライナ人により頭を撃たれて死亡していた。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)