平昌五輪で活躍した選手にはJOCや各競技団体から報奨金が送られる。日本人選手で最も獲得金額が高いのはスピードスケートの高木奈那さんが手にする2000万円だ。
この報奨金の額について、タレントの武井壮さんが2月26日の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で「すごく安いと思う」と語った。
杉村太蔵「オリンピックにはいろんなスポンサーがいる。そこからもっと出せないのか」
番組で紹介されていた「AERA dot.」の記事によると、日本オリンピック委員会(JOC)の規定では金メダリストに500万円、銀に200万円、銅に100万円が支払われるという。JOCとは別に各競技団体も独自の制度を設けている。日本スケート連盟では金500万円、銀200万円、銅100万円が支給される。
選手ごとに報奨金の金額を算出すると、トップは金メダルを2つ獲得した高木菜那さんの2000万円。2番目に多いのは、金・銀・銅を1つずつ獲得した高木美帆さんは1600万円で、3番目が小平奈緒さんの1400万円だ。
番組で武井さんは、
「世界一とかを取っている選手にしては、スポーツ全体の相場としてはすごく安いと思います。プロ野球やサッカーなどいろいろな競技があるけれど、その世界一の相場としてはめちゃくちゃ安い」
と語った。野球やサッカーでは、一流選手の年俸は億単位になることが普通だ。そうした観点からすると確かに安い。海外には、報奨金が低い国やそもそもない国もあるが武井さんは「日本のレベルにしては、スポーツに予算が付いている額からしたらめちゃくちゃ安い」とも語っていた。
元国会議員の杉村太蔵さんも、
「オリンピックにはいろんなスポンサーがお金を出しているじゃないですか。そういったところから、報奨金じゃなくて、今後も頑張ってほしいという活動費として出したらいいのでは」
と提案していた。
「メダリストの報奨金が低い。何年も頑張って、世界のトップ3に入っても安すぎる」
報奨金が安いと感じる人は多く、ネットでも「破格の安さだと感じる」といった声が上がっている。
「メダリストの報奨金が低い。何年も頑張って、世界のトップ3に入っても安すぎる」
「メダリストにはもっとじゃんじゃん報奨金あげてもいいよね」
2月25日の東京マラソンで日本記録を更新した設楽悠太選手(ホンダ)に、日本実業団陸上連合から報奨金として1億円が贈られた。ネット上では、「設楽悠太が日本新。報奨金1億円が来月渡される。五輪のメダルの報奨金は安過ぎるのではありませんか?」という意見もあった。
また、東京マラソンで好タイムを出した井上大仁選手(三菱日立パワーシステムズ)にも1000万円が支給されたという。こうした高額の報奨金と比べてしまうと、五輪選手の報奨金はあまりにも安く感じられる。