浮気調査などを行う原一探偵事務所は、3月を「不倫・浮気調査強化月間」とし、電話相談員や調査員を20人ほど増員して浮気・不倫の調査に取り組む。電話相談員は現在20人ほどいるが、今回の人員強化で約10人増やす。調査員は全国各地の拠点に、正社員・契約社員合わせ100人~150人程度で、こちらも全国で合わせて約10人増やす。
増員の理由は、過去の調査から「3月は、現在進行形の不倫・浮気カップルにとってはもちろん、これから不倫・浮気に発展するきっかけとなる月」と分かってきたためだ。事務所担当者の話では、3月4月の不倫・浮気関連の相談は他の月より2割多いという。この時期に相談が増える背景を、
「ホワイトデーや人事異動といったイベントが多いことが1つにあります。また、人間も動物なのでしょうか、暖かくなると活動しやすくなり、そういうことに積極的になっていくためではないでしょうか」
と分析している。
「経済状況の悪化で遊びの不倫・浮気が減り、本気にならざるを得ないケースが増えてきた」
実際に事務所に寄せられた相談には、「バレンタインデー後に見たことのないキーケースを使い始めた。怪しいと思い携帯をチェックすると、女性からバレンタインプレゼントをもらっていたことが分かった」というものや、
「夫のカバンから、某ブランドのアクセサリーショップのレシートを発見。問い詰めたところ、私へのホワイトデーのお返しだと言っていましたが、今まで家ではバレンタインデーは娘があげるだけのイベント。あきらかに怪しい」
などがあった。
担当者は「不倫・浮気のパターンは時代とともに変化している」と、最近のトレンドをこう語る。
「20年30年前は、不倫や浮気は遊び感覚の人が多かったんです。中小企業、零細企業の男性社長が、家庭は持ちつつ外に愛人を作り女性遊びをする例多かった。それが最近は、本気にならざるを得ないケースが増えてきました」
経済状況が悪化し、家庭と愛人両方は支えきれなくなる人が増えたほか、女性も積極的になったことが要因だという。
問い合わせや調査の内容によっては弁護士や専門家の紹介も行うという。リリースでは「相談者のサポートをより一層強化していく」と意欲を見せている。