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m-flo LISA、不遇の時代を振り返る 「上手くいかなかった理由はきっと彼らに会うためだった」

2018年02月27日 12:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 今田耕司がスペシャルコメンテーターを担当し、羽鳥慎一がMCを務めるバラエティ『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)。2月26日放送回では、完熟フレッシュ、m-flo LISA、イ・ヨンファに密着し、「男に媚びない女性は本当に幸せなのか?」の模様をオンエアした。


(関連:m-flo、新シングル収録曲「No Question」MV公開 LISAが“丸刈り”に


 m-floは、1999年にメジャーデビューしたVERBAL、★Taku、LISAの3人からなる音楽ユニット。活動期間はわずか2年間だったが、CD売り上げは累計300万枚以上を記録している。代表曲「come again」は、動画再生回数1,700万回を突破。LISAが一時脱退するも、2017年末には15年ぶりに復活を遂げた。


 そんなm-floでボーカルを務めるLISAは、「Feel」が口癖だという。MVの撮影でも、「音は、Feelしたいので下さい」「Feelした!?」「どんどん、どんどん、Feelし始めた」などと「Feel」を連発。なぜ、「Feel」という言葉を使うのかについてLISAは、「すごくFeel(感じる)していたいんです」と語る。「痛い、喜び、こういうことを激しく感じる人でいたい。中間でも中間に、Fullに感じたい」とFullに“Feel”したいと説明した。続けて「Feelすることは大事だよ。人間だもん」と自身の哲学を明かす。


 LISAは、m-floの歌詞とメロディも担当しているほか、倖田來未らに楽曲提供も行なっている。そのため、8年前に新築で購入したという自宅には、1階にレコードスタジオがある作業部屋も。また、2階のリビングでは愛犬プリンセスを飼っている。愛犬が唯一の癒しというLISAは、自宅でプリンセスのご飯を手作りすることが楽しみなんだとか。愛犬のご飯作り以外には自炊を一切しておらず、LISA自身もプリンセスのご飯と同じものをキッチンで食べているという。一人での食事についてLISAは、「自分で自分の食べてる音が聞こえるわけよ。寂しい時あるよ」と胸の内を明かすも、「しょうがないよ。ちゃんと音楽をやりたいから、そっちにベクトルが目一杯にいってるから、このくらいの寂しさは我慢しなきゃダメなんだよ」と自身の考えを口にした。


 m-floでデビューするまでも、多くの苦悩と挫折があったLISA。日本人の父親とコロンビア人の母親から生まれたLISAは、本名が成田 エリザベス サクラ。30年以上前の日本では、まだハーフが珍しい時代だっため、いじめられていたという。周囲からのいじめで、学校を休みがちになっていた過去を告白した。潰した唐辛子が目一杯入っているバケツに、頭を何度も突っ込まれ、その後母親の所に戻った時に、母親が泣いていたというエピソードを語りながら涙を流すLISA。


 そんな苦しかった時代に、インターナショナルスクールで入った聖歌隊に救われたという。LISAは「学校行ってる理由はそれだけでした」と話し、聖歌隊に出会ったことで、歌を歌う喜びと生きる道が決まったと明かす。「ただ、歌い手だけじゃなくて、こういうのも作りた~い! っていうのが、すごくありましたね」と当時を振り返る。そして中学時代は休むことなく歌の練習に励み、その努力が実って18歳でレコード会社との契約を果たした。


 しかし、自分が作った曲を歌うことができず、「有名なシンガーを書いている先生から曲がきたから」と誰かの曲を歌うよう言われてきたと話すLISA。「自分の曲にアテンション(注目)がいってなかったところは、若い頃からワ~ってなってた」と当時の心境を語る。Feelが合わないと思ったことから、10回以上事務所を移籍し、不遇の時代が5年続いた頃、LISAに声をかけたのが、VERBALと★Takuだったという。LISAは、彼らに会うまでの時代について「どうにもこうにも上手くいかなかった理由は、きっと彼らに会うためだった」と話す。


 そんなLISAのポリシーは、“Feelしたら思い切ってチャレンジする”こと。だからこそ、「No Question」のMVでは、自ら志願して丸刈りにしたという。そんなポリシーについて「行ってみてダメだったかもしれない、行ってみて良かったかもしれないっていうのは結局、Feelしたことを実現してみないとわからないから、ちょっとそれは避けとこうというよりかは、行ってみ! って感じなんですよね」と語った。


 次回3月12日の放送では、女芸人“ガンバレルーヤ”にテレビ初密着した模様をオンエアする予定だ。(向原康太)