自宅に友達を呼ぶというのは、自分のテリトリーに相手を入れるということだ。そのせいか、外で会うよりも友達との距離がグッと縮んでさらに仲良くなった気がする。手作りの料理でもふるまえばより一層楽しく、外の世界にはないほっこりとした時間が過ごせるだろう。たまにはそんなのんびりとした付き合いもいい。
しかし、友達が遊びに来た時の食事のことで悩んでしまっている人もいるようだ。先日のガールズちゃんねるに投稿された「友達が家に来た時のごはん代」というトピック。トピ主は自分が作った料理の材料代について、友達から半分もらっていいものか悩んでいるという。(文:みゆくらけん)
「お金払って素人の料理食べに行くとかどんな罰ゲームよ」と厳しい声も
現段階のトピ主の中ではもらう・もらわないの明確なルールは決まっておらず、多くの人の意見を聞きたいという主旨だ。友達によって「いくらかかった?」と聞いてくれる人や何も言わない人など違いがあるため、どうするのが正解かと悶々としているようだ。
「きてもらうまでの車のガソリン代、お菓子やジュースの差し入れがあったりすることもあり、材料費を割り勘していいものか悩みます」
このトピックへ殺到したのは「自分の家に招く時は材料代なんかもらわない」の声だ。自宅に招く=もてなしと考える人が多く、
「(もらうことを)考えたこともない」「払うよって言われても断る」「トピ主はケチすぎる」
などというコメントが多く集まった。自分が相手の家に行く場合でも、「ご飯代請求されたらショック」「そんなこと言われるなら外で食べて割り勘の方がいい」などという意見が集まり、中には
「お金払って素人の料理食べに行くとかどんな罰ゲームよ」
と厳しいコメントもあった。
大人数で「たこ焼きパーティー」する場合は材料費負担
ただ、このような意見に共通しているのは家に訪れる側からの「手土産があることが前提」というもの。訪れる人は手土産を用意し、招く人は食事をふるまう。つまり「手土産」と「食事」でお互いチャラということを暗黙の了解(というか常識)と考えている人が多く、例えば相手が手土産を持って来ないというシチュエーションに当たった場合、そこで価値観の違いを感じてしまうという声も。ただ、手土産ナシだからといって材料費を割り勘するというのも「なんか違う」という声も多い。
しかし例外はある。訪れる人も材料代を負担するケースとして上がっていたのは「お互い学生」「多めの人数で○○パーティーをする時」などだ。
後者の○○パーティーについては特に納得だ。たこパ(たこ焼き)、鍋パ、バーベキューなど比較的人数が多く、調理に皆が参加するようなスタイルの場合、参加費として材料代を負担し合うケースは一般的だ。
この場合、家に招く人は「おもてなしする人」ではなく「場所を提供する人」となり、訪れた人たちを過剰にお客さん扱いする必要はないといえるためだろう。こんなコメントもあった。
「ママ友飲み会でうちが会場になる事多いですが、もてなすわけではないので、みんなで作ってきっちり割り勘します。おもちゃが壊れたりもするし、場所代としてみんな少し多めに置いていってくれます」
また、少ないながらも「材料代は割り勘派」の人の声もあった。田舎住まいで結婚後も宅飲みがよくあるという人は「もっぱら割り勘です」とし、「そのかわり手土産はなし」「これは行くときも迎えるときも違和感なくこのルール」と続けている。皆が納得しているならこれもアリ、サッパリしていて余計なストレスを抱えずにすみそうだ。