マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、2018年F1プレシーズンテスト初日にトラブルによりスピンを喫し、走行時間をロスしたものの、マシン自体のポテンシャルは高いと感じているという。
アロンソは26日、セッションスタートから1時間たたないうちにトラブルに見舞われた。その時点でのファステストラップを塗り替えるペースで走っていたアロンソだが、最終コーナーで右リヤホイールが外れ、コースアウト。幸いアロンソにけがはなく、マシンを降りた後に破損部分をじっくり観察した後、外れた部品を持ってガレージに戻った。後にチームはホイールナットのトラブルが原因で起きたアクシデントであると説明した。
マシンの修理のため、アロンソはしばらくガレージで待機しなければならなかったが、ランチタイム直前にマシンの準備が整い、コースに復帰した。
午後には気温が下がり、雨も降り始める悪コンディションとなったものの、チームは遅れを取り戻すために走行を続け、データ収集に努めた。
アロンソは合計51周を走行、スーパーソフトタイヤで記録した1分22秒354で13人中7位となった。
「君たちにとってはいい日になったんじゃない?」とアロンソはメディアに対してアクシデントについて冗談めかして話した。
「ホイールナットのトラブルが起きた時、最初に思ったのは『ああ、メディアを喜ばせちゃったな』ということだったよ!」
「ごく些細な問題だったのだが、マシンがグラベルにはまっているシーンはインパクトがある。テストでは、マシンがガレージの奥でばらばらになっていることも多々あるけれど、そういうチームのそういう場面は外から見えないからね」
「最初から僕らのテストプランでは午前中はそれほど走る予定ではなかった。ランチタイムにマシンを大きく変更する予定だったので、今日の午前中の走行時間を失ったことは、さほど大きな不利にはならなかった」とアロンソは言う。
「ランチ後に通常のプログラムに戻った。午後にトラブルが発生したチームがいくつかあったけど、僕は午後だけでいえば、誰よりも多く周回を重ねることができた」
「今日はとてもいいスタートを切ることができたと思っているんだ。ここでも(シェイクダウンを行った)ナバラでも、マシンの感触はよかった。大きなポテンシャルがあるのは間違いないよ」
「パフォーマンスについて評価を下すのはまだ早すぎるけれど、風洞など、テストに来る前に得ていたデータに基づいて立てた予想に、すべてが一致している。いまのところ、メンバー全員がすごく前向きな感触を持っていると思う」
アロンソは今年新しく搭載したルノーのパワーユニットについてもポジティブな感想を述べた。
「すべてがものすごくスムーズにいっている」とアロンソが語ったとformula1.comが伝えている。
「特にエンジンについてはいくつか調整しなければならないことはあるけれど、今のところものすごく満足している。マクラーレン・ルノーには大きなポテンシャルがあると思う」